なんとなくクラシテル

獣医という仕事をしている人間の生活の例の一。
ほとんどが(多分)しょーもない話。

大河ドラマ

2017年12月19日 | 
が終わっちゃって、つまらなくなった。今年の大河ドラマは大傑作じゃないかと思う。「平清盛」以来の面白さ!!

 で、今回はただ面白いだけじゃなくて、受け手に対する各テーマの投げかけが厳しかったなあと。首桶がホイホイ出てきて、磔ががっつり映されるし、実際にさらし首も出てくるし。。。。堀川城のジェノサイドもきっちり描いてて、もうこうまで見せられると「戦国時代のどこがいいんじゃ?」となる、わけで。その一方、お笑い・色、もうすごい詰め込み方だったし~。
 万千代君が「殿のご寵愛を頂いたぞ!」と宣言した時は大笑いでしたっけ。「殿は衆道は嗜まぬ筈!」にもたまげたし更に「それはおぬしらが不細工だからじゃね?」みたいな返しのセリフに大爆笑~。うわ~~、これ、女がしゃべってたら、かーなーりーえげつないわあ。そういう男女ひっくり返しパターンがメチャクチャ多くて。

 そして、人の描き方。群雄割拠なる言葉に騙されてましたけど、当り前だがその下に山ほど人がいる、その階級や仕事を網羅して、その人たちがきちんと名前付きで紹介され、どこかで重要な役割を果たし、死を悼まれる存在にまでなる。全員がとにかく魅力的。今までそんなドラマありましたっけ?
 有名人の描き方も秀逸。とにかく従来の解釈を全部塗り替えちゃったところがすごい。徳川家康は戦嫌いで、あまり目立つのが好きではない「可愛らしい」人物で、織田さんは人間関係ぶきっちょ、瀬名さんは悪女、じゃない、政次は奸臣と見せかけてた、と、いう解釈のひっくり返しが、全く荒唐無稽に見えない。これ、大変なことだ。
 その中でも特に凄いと思ったのが今川氏真。これは、尾上松也さんの名演のおかげで、凄い振幅のある人物になって、驚いてた。今川氏って、桶狭間で潰れた訳じゃないのか~~程度じゃ済みませんでしたね。最後はパリピの宴会部長だもんなあ~~~織田暗殺にも一役買ってるし。

 しかし、そういう名演を引き出しているのが、直虎役の柴咲さんで、なんだろう、受けの演技とも違う、なにかこう、常にまっすぐな感じがね。

 今まで大河ドラマの舞台巡り旅行なんかする人の気が知れないと思ってたんだけど。今年は初めて行ってしまった。



重要な場所になるご初代様の井戸。最終回、南溪和尚さんが井戸端に並べる盃の多さときたら・・・・・。南溪さんも本当にお気の毒な・・・。実際、自分の身内ほぼ全てが先に死んでしまったんですもんね。



龍潭寺の山門。



龍潭寺のお庭。ちゃんと解説が流れます。そうだなあ、実家の寺が真田家ゆかりの大輪寺だもんで、大きい寺が普通という感じがしてたんだけど、改めて見ると、維持管理が大変そう。。。。大輪寺はどうしてるのか?龍潭寺は拝観料を取ってましたけど。まあ、当然ですよね。



ここに来た観光客の皆さんがついつい撮ってしまう、「井伊谷」の交差点。この近くのコープで買ったミカンがメチャクチャうまかったんですよね。



「紀行」で紹介されてた遺跡なんだけど、なんと神社の境内の中にあるのだ。龍潭寺から歩いて行ける距離。ちなみに、龍潭寺の裏手にはこれまた立派な神社がある。南北朝の、南朝天皇が祀られてて、なるほど、この話を持ち出して検地を切り抜けたのかあ、と納得。あの回はイマイチよく分からなかったので。



で、浜松城。井伊谷から路線バスで1時間。しかし、あまり山越えてという風じゃなかったから、そんなに遠くはなかったんじゃないかな。徒歩で山道として8時間もかければ着いたんじゃないかな。馬ならもっと速い。3時間程度かなあ。馬といえば本多忠勝を演じた高橋政宏さん、馬乗るのお上手!馬乗りなもんで、ついついそういう所に目が行っちゃうんだ。

 旅行に行って変わった事。それまでは、「浜松城」なる言葉だけだったんだけど、旅行に行ってからは、割と具体的に距離感が分かるし、ビジュアルとして目に浮かぶ。井伊谷当たりにお住いの皆様には、まさに「ご近所物語」だったんだろうなあ。

 という訳で、今回も行った甲斐があって面白かったですね。全部は行ききれなかったので、また遊びに行きましょう。 
コメント
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