なんとなくクラシテル

獣医という仕事をしている人間の生活の例の一。
ほとんどが(多分)しょーもない話。

世の中

2007年10月18日 | 仕事
色々起こってる。こうあれこれあると、訳わかんなくなりそうだよねえ。

 鑑定医が逮捕される事態になった本について。読んではいないけど。内容には大して興味がない。

 この手のノンフィクションというか、ルポルタージュというか、書き手の問題について、よく思うんですよね。
 こう言っちゃなんだけど、特に女の書き手。彼女達が書く時、まあ、テーマがなんにしても、「自分」が基準か、取材が基準か、どっちか。で、「取材」にねえ、いつも問題を感じるのですよ。取材対象になる人物って、基本的に書き手の知り合い、またはそのまた知り合いなんだ。問題あるよなー。

 どういうことか?ずうっと思っていることなんだけど。こういうの、あっしだけなのかなあ?自分がまあ、ファンだ、と思ってる人がいますわね。そういう人が「こういうの好き」という対象が同じものだったりする。ネットで、面白いこと書く人だなあ、と思って読んでると、あら、この人も同じものが好きみたい、とかね。なんかさ、無意識に自分と「似たもの同士」をひっかけて選んでる可能性が高いわけ。似たもの同士だと、話も合いやすいし、居心地がいいんだろうか。うん、多分そうだな。知り合いで、連絡を取れる相手といえば、思いっきり似たもの同士なんじゃないか。あっしの数少ない友人はそうですわね、少なくとも。

 これを当てはめると、書き手の知り合いだの、そのまた知り合い、というのが結局書き手と「似たもの同士」になりがちなのでは?「取材」してるつもりでも、結局その結果がすごく狭くならないか?
 そういう狭苦しさをよく感じるんですよ、この手のノンフィクション系の本って。そういう取材だと、書き手が最初に考えている「結論」に安易にたどり着けるでしょうね、きっと。意見がぶつからないからさ。

 そういう安直さを書き手が意識していない風なのは怖いよ。

 でもって、監察医がそういう奴に調書を見せちゃった。うーむ、男って女になんか頼まれると、「やなこった」って言えないんですかねえ。そういうレベルの話じゃないか、と思ってるんだけど。患者さんのプライベートな情報は秘匿する、という基本認識が欠けてる。医療従事者の基本だと思うんだけどなあ。

 まあね、獣医でもよくこの手のブログで「本日の診療」風な話を書いてる方がいるようだけど、問題あるよなーと、思っている。いや、その病院に通っている方が「問題だ」と思ってらっしゃらないならいいけど。そういう獣医って、こうしたモラルというものについてきちんと考えているのだろうか?どうもよく分からない。

 ここでの「仕事」カテゴリーが金&税金の話ばかりなのは、そういうわけなんですよ。 
コメント
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