<コンサート情報>
~日本フィルハーモニー交響楽団 渡邉暁雄生誕100周年記念演奏会~
シベリウス:交響詩「フィンランディア」
ガーシュウィン:ピアノ協奏曲
(ピアノ=第1楽章:寺田悦子/第2楽章:渡邉規久雄/第3楽章:渡邉康雄)
小山清茂:管弦楽のための木挽歌
マーラー:交響曲第5番より第4楽章「アダージェット」
シベリウス:交響曲第5番
指揮:藤岡幸夫
管弦楽:日本フィルハーモニー交響楽団
ピアノ:渡邉康雄、渡邉規久雄、寺田悦子
合唱:日本フィルハーモニー協会合唱団
会場:サントリーホール
日時:2019年6月22日(土曜日) 午後2時
日本フィルハーモニー交響楽団の創立指揮者であり、わが国のオーケストラ文化に多大なる貢献を果たした渡邉曉雄(1919年―1990年)が今年生誕100周年を迎える。「渡邉暁雄生誕100周年記念演奏会」が開催される6月22日は彼の命日であり、また日本フィルの創立記念日でもある。
ピアノの渡邊康雄(1949年生まれ)は、東京都出身。父は指揮者の渡邉暁雄。弟はピアニストの渡邉規久雄。東京藝術大学音楽学部付属音楽高等学校作曲科を経て18歳で渡米し、ボストンのニューイングランド音楽院とニューヨークのジュリアード音楽院にて8年間学ぶ。1972年ピアニストとしてデビュー。1982年父・暁雄がてこ入れに腐心した徳島交響楽団を指揮し、1992年日本フィルハーモニー交響団を指揮してプロの指揮者としての正式なデビュー公演を行った。
ピアノの渡邉規久雄は、指揮者の渡邉暁雄とフィンランド人の声楽家の母の次男として、1950年東京に生まれる。1974年インディアナ大学を成績優秀賞で卒業。ピアノ科助手を務め、1976年に同大学院を卒院。1976年東京でデビュー・リサイタルを行う。長年の功績により2015年にフィンランド・シベリウス協会から歴史と伝統ある「シベリウスメダル」を授与された。夫人のピアニスト寺田悦子とのピアノ・デュオ・コンサートでも知られる。武蔵野音楽大学ピアノ科教授。
ピアノの寺田悦子は、16歳でウィーンに留学する。ウィーン国立アカデミーとジュリアード音楽院を卒業後、インディアナ大学アーティスト・ディプロマに在籍。1977年第2回「ルービンシュタイン国際ピアノ・コンクール」で第3位金賞、日本ショパン協会賞受賞。1978年「リーズ国際ピアノ・コンクール」入賞を果たす。現在、国内、海外で室内楽を含め演奏活動を活発に展開。日本大学芸術学部大学院研究科教授。