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クラシック音楽研究者 蔵 志津久によるCD/DVDの名曲・名盤の紹介および最新コンサート情報/新刊書のブログ

●クラシック音楽●新譜CD情報

2024-04-16 09:37:31 | 新譜CD情報



<新譜CD情報>



~チェコの巨匠ラファエル・クーベリックのモーツァルト:後期交響曲集~



<DISC 1>

モーツァルト:交響曲 第35番 ニ長調 K. 385「ハフナー」
       交響曲 第36番 ハ長調 K. 425「リンツ」

<DISC 2>

モーツァルト:交響曲 第38番 ニ長調 K. 504「プラハ」
       交響曲 第39番 変ホ長調 K. 543

<DISC 3>

モーツァルト:交響曲 第40番 ト短調 K. 550
       交響曲 第41番 ハ長調 K. 551「ジュピター」

指揮:ラファエル・クーベリック

管弦楽:バイエルン放送交響楽団

録音:1980年6月9日(第35番)、1980年10月15日(第36番)、1980年10月16日(第38番)、1980年6月10日(第39番)、1980年10月17日&18日(第40番)、1980年6月8日(第41番)、ミュンヘン、ヘルクレスザール

CD:ソニーミュージック SICC-10460~10462

 このCDは、チェコの巨匠ラファエル・クーベリックが、1978年から1980年にかけての3シーズンにバイエルン放送響とCBSに録音したLP9枚分の演奏を収録。CBSとバイエルン放送局との共同制作により、ヨーロッパ屈指の音響を誇ったミュンヘンのヘルクレスザールにおけるセッションで、ソニーPCM-1600レコーダーによるデジタル・レコーディングによって収録された最初期のデジタル録音。クーベリック生誕110年を記念して2トラック・デジタルソースからの新規DSDリマスター盤。

 指揮のラファエル・クーベリック(1914年―1996年)は、チェコ出身。指揮者として本格的に活動する前には、父の伴奏ピアニストとして各地への演奏旅行に同行した。14歳の時、ヴィルヘルム・フルトヴェングラーの指揮するチャイコフスキーの交響曲第4番、ブルーノ・ワルターの指揮するマーラーの交響曲第1番に感銘を受け、指揮者を志す。プラハ音楽院で学ぶ。同音楽院を卒業すると、同年チェコ・フィルハーモニー管弦楽団を指揮してデビュー。1936年にチェコ・フィルの常任指揮者、1939年にブルノの国立歌劇場の音楽監督に就任。そして1942年、ヴァーツラフ・ターリヒがナチス政権に反抗して解任された後をうけ、チェコ・フィルの首席指揮者に就任。その後、チェコの共産化に反対したクーベリックは、同年のエディンバラ音楽祭へ参加するために渡英、そのままイギリスへと亡命した。1950年から1953年までシカゴ交響楽団の音楽監督を務める。1955年から58年までコヴェント・ガーデン王立歌劇場の音楽監督を務めた。1961年バイエルン放送交響楽団の首席指揮者に就任し、1979年までその任にあったが、この間同楽団を世界的水準のオーケストラに育てた。1972年から1974年にはメトロポリタン歌劇場の音楽監督を務めた。1973年にはスイス国籍を取得。1989年にチェコで民主化革命が起きたのを契機に、ハヴェル大統領の強い要請で亡命先のイギリスから帰国し、翌1990年の「プラハの春」音楽祭でチェコ・フィルを指揮し、スメタナの『我が祖国』の歴史的演奏を行い復活。チェコ・フィルより終身名誉指揮者の称号を受けた。
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