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★ 私のクラシック音楽館 (MCM) ★ 蔵 志津久

クラシック音楽研究者 蔵 志津久によるCD/DVDの名曲・名盤の紹介および最新コンサート情報/新刊書のブログ

◇クラシック音楽◇新刊情報

2019-01-15 09:09:04 | 新刊情報

 

<新刊情報>

 

書名:ベートーヴェンを聴けば世界史がわかる

著者:片山杜秀

発行:文藝春秋(文春新書)

 「歌は世につれ、世は歌につれ」と言うが、これは流行歌だけに限った話ではない。一般大衆から遊離したハイカルチャーに思えるクラシック音楽も、実は社会、経済と深いつながりがあるのだ。19世紀に質量ともにピークを迎えたクラシック音楽は、大都市の市民階級という新しい消費者に向けられた最新の文化商品でもあった。誰が注文し、いかにして作られ、どのように演奏され、どこで消費されたか。クラシック音楽を知れば世界史がわかる、といっても過言ではない。歴史の流れがするすると頭に入る、斬新な音楽史&世界史。

 

 

書名:修復家だけが知るストラディヴァリウスの真価

著者:中澤宗幸

発行:毎日新聞出版

 なぜストラディヴァリウスは300年もの間、ヴァイオリンの最高傑作として受け継がれてきたのか。製作者アントニオ・ストラディヴァリとはどんな人物だったのか。なぜ、ストラディヴァリウスはこれほどまでに高額で売買されるのか。他の幾千というヴァイオリンと、どこが違うのか。科学や技術が発達した現在においても、なぜ18世紀につくられた楽器を超えることができないのか。多くの人を魅了してやまない至高の楽器・ストラディヴァリウスの謎を、修復のプロが解き明かす。

 

 

書名:ジャズは本棚に在り~ジャズ書と名盤~

著者:行方 均 

発行: シンコーミュージック・エンタテイメント

 古今東西、ジャズについて書かれた書物は数多いが、それらをまとめて紹介する本はほとんどない。ジャズと本の両方に対する深い想いがなくては難しい仕事であるからだ。ジャズ・ファンにはすでにおなじみのレコード・プロデューサー/音楽評論家、そしてジャズ界きっての読書人である行方均(雑誌掲載時はペンネーム雑木林進)が、じつにたのしく、それを目の前に出してみせてくれる。「JAZZ JAPAN」に7年半、全92回 にわたって連載された、「ジャズ書」の紹介と、それにまつわる名演、名盤&ジャズ界の人々の話。

 

 

書名:はじめてのアメリカ音楽史

著者:ジェームス・M・バーダマン、里中哲彦

発行:筑摩書房(ちくま新書)   
 
 ブルーズ、ジャズ、ソウル、ロックンロール、ヒップホップ……ルーツから現在のアーティストまで、その歴史を徹底的に語りつくす。各ジャンルのアルバム紹介付き。著者のジェームス・M・バーダマンは、早稲田大学名誉教授。テネシー州メンフィス生まれ。著書に「ロックを生んだアメリカ南部」「アメリカ黒人の歴史」(NHKブックス)など多数。

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◇クラシック音楽◇新刊情報

2018-12-18 10:29:22 | 新刊情報

 

<新刊情報>

 

書名:極上のオーケストラ鑑賞ガイド

著者:宮本文昭、他

発行:草思社

 楽器編成や指揮者の意味など、カラー図解でオーケストラのすべてを解説。世界の名門オケを紹介する図鑑、名指揮者との伝説の演奏等、オケ音楽の魅力が満載の一冊。
 


 

書名:音楽ノート

著者:ヴィルヘルム・フルトヴェングラー

訳者:芦津丈夫

発行:白水社

 大指揮者の遺稿集。音楽、芸術、人間についての鋭い警句にあふれた論説は、哲人でもあった巨匠の内面をあますところなく示している。

 

 

書名:くよくよしない力

著者:フジコ・ヘミング

発行:秀和システム

 フジコ・ヘミングは、今でこそ奇跡のピアニストとして世界中で認められているが、その人生は苦難の連続であった。フジコは苦難に直面した時、運命を呪い、くよくよしていても、何もいいことはないと語る。同書は、奇跡のピアニスト、フジコ・ヘミングが贈る、あなたの心に響く魂のエッセイ。「愛しなさい! 幸せが待っている」「夢と自分らしさを捨てないで」など、フジコの暖かい言葉で生きる素晴らしさを歌い上げる。

 

 

書名:夢をかなえたピアノ講師 ゼロからの180日~物語で学ぶ 指導者としてどう生きるか~

著者:藤拓 弘

発行:音楽之友社

 同書は、指導者として幸せな人生を送るための考え方を学ぶ“小説仕立ての実用書”。ピアノ講師失格の烙印を押された主人公が、音楽を教える意味に気づくまでの学びと成長の爽快ストーリーには、指導現場のリアルな日常が描かれている。それもそのはず、著者は会員制情報提供サービス「ピアノ講師ラボ」等を運営する株式会社リーラムジカの代表取締役。著者の知識と経験がふんだんに盛り込まれた物語に引き込まれつつ、「ピアノ指導ほど夢のある仕事はない」の思いに溢れた登場人物らの言葉を噛みしめ、徐々に成長していく主人公の姿を追ううちに、壁はどう乗り越えていくのか、その一連のプロセスを体得することができる。

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◇クラシック音楽◇新刊情報

2018-11-13 08:34:06 | 新刊情報

 

<新刊情報>

 

書名:楽しいオーケストラ図鑑

監修:東京フィルハーモニー交響楽団

発行:小学館

 日本でもっとも古く、日本を代表するオーケストラ、東京フィルハーモニー交響楽団が監修する本格的な音楽図鑑。そもそもオーケストラってなに? 楽器にはどんな種類があるの? 指揮者の役割って?など素朴なギモンはもちろん、音楽の教科書では教えてくれないオーケストラのおもしろ話がいっぱい。同書では、東京フィルの楽団員たちが自分が演奏する楽器を紹介。楽器のしくみ、楽器の細かい部分を楽しむことができ、プロの音楽家のしごと内容もわかる。また、コンサートマスターや指揮者の役割、コンサートのつくられかたなどオーケストラが丸ごとわかる一冊。教科書では教えてくれないクラシック入門本。
 


 

書名:ベートーヴェン捏造~名プロデューサーは嘘をつく~

著者:かげはら史帆

発行:柏書房
 
 犯人は、ベートーヴェンの秘書シンドラー。音楽史上最大のスキャンダル「会話帳改竄事件」の全貌に迫るノンフィクション。
 

 

 

書名:ヘルベルト・ブロムシュテット自伝~音楽こそわが天命~

著者:ヘルベルト・ブロムシュテット

聞き手:ユリア・スピノーラ

日本語版監修:樋口隆一

訳者:力武京子

発行:アルテスパブリッシング

 90歳を超えるいまなお、年間80回の演奏会を指揮。当代最高の巨匠指揮者が、音楽と人生、そして信仰を語るはじめての自伝。マルケヴィッチ、バーンスタイン、ケージら20世紀の大音楽家たちとの交流、バッハ、ベートーヴェン、ブルックナーらドイツ音楽の本流へのたゆまぬ献身、ベルワルド、ステンハマルら祖国スウェーデンの作曲家への尽きせぬ愛情…。シュターツカペレ・ドレスデン、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団、サンフランシスコ交響楽団、NHK交響楽団などの要職を歴任し、90歳を超えるいまなお、世界中を旅して年間約80回の演奏会を指揮する当代最高のマエストロが、あたたかく飾りのないことばで、みずからの生涯・音楽・信仰を語りつくす。

 

 

書名:初代「君が代」

著者: 小田豊二

発行:白水社

 明治初期、来日した英国王子を前に演奏され、わずか数年で使命を終えた初の国歌。薩摩藩軍楽隊を中心に、その制定の経緯と謎に迫る。

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◇クラシック音楽◇新刊情報

2018-10-16 09:32:44 | 新刊情報

 

<新刊情報>

 

書名:高橋悠治という怪物

著者:青柳いづみこ

発行:河出書房新社

 ピアニスト、現代音楽の作曲家として音楽シーンをリードし、「水牛楽団」を率い、現代の民衆音楽を追究する偉才の軌跡を、グールドとの比較などから初めて一冊にまとめる。
 


 

書名:モーツァルトのムクドリ~天才を支えたさえずり~

著者:ライアンダ・リン・ハウプト

訳者:宇丹貴代実

発行:青土社

 モーツァルトがたった34クロイツァーで購入したペットのムクドリ。当日の支出簿には、ムクドリのさえずったメロディと「Das war schon!(美しかった!)」というコメントが記されていた。筆者がモーツァルトにならい、実際にムクドリを飼いながら書かれた愛ある一冊。
 

 

 

書名:ドヴォルジャーク~その人と音楽・祖国~
 
著者:黒沼ユリ子

発行:冨山房インターナショナル

 大作曲家の真の人間像が、数々の 名曲が、鮮やかによみがえる! ドヴォㇽジャークの国チェコで学び、メキシコに在住 し、国際的に活躍している著者が、ドヴォㇽジャーク というひとりの人間を通して、「音楽」が、そして「音楽 家」が持ちうる「力」について、チェコ語でしか読めない文献や、多くの関係者への取材を重ね、奥行き深い文章で生き生きと描きあげる。「音楽」とは何か―「音楽」はどのように生まれるのか。 「音楽」は人びとに何をもたらすのか。子どもから大人までを魅了する魂の伝記。

 

 

書名:クラシック音楽全史~ビジネスに効く世界の教養~

著者:松田亜有子

発行:ダイヤモンド社

 勤勉さを武器に転職し国内でステップアップしたバッハ、命がけだった馬車の長旅で大成したモーツァルト、フロイトとウィーン大学で同時代に学んだマーラーなど……、音楽家の人生と名曲の背景から、歴史がわかる、会話が弾む。言葉を超えた音楽こそ、世界共通のビジネスツールに。

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◇クラシック音楽◇新刊情報

2018-09-18 09:34:17 | 新刊情報

 

<新刊情報>

 

書名:耳コピが基礎からできるようになる本~トライ&トレーニング30+150~ 

著者:永野光浩

発行:スタイルノート

 音楽を聴きとって、楽譜にしたりその通りに演奏したりすることを「耳コピ」という。同書はその「耳コピ」ができるようになるための入門書。同社刊行の同じ著者による「耳コピ力アップ術」をより分かりやすくした、基礎編ともいえる本。耳コピができるようになるための予備練習が150と、30曲の実践曲でそれぞれ順を追って聴き取る練習ができるようになっている。聴き取る音素材は同社サイトに用意され誰でも聴ける。
 


 

書名:タンゴと日本人

著者:生明俊雄

発行:集英社(集英社新書)  

 19世紀末、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスの場末の酒場で生まれたタンゴは、20世紀初頭、パリ に渡って洗練されるや、瞬く間にヨーロッパ中に広まった。昭和の始まりと共に日本にも上陸。最先端のダンスや音楽は熱く支持され、そのエッセンスは歌謡曲や演歌にも次々と吸収された。戦後、そんな時代が確かにあった。90年代後半、ピアソラの登場で世界的にブームは再燃。だがそれもつかの間、謎めいた香気を残し、タンゴは表舞台から姿を消した。タンゴは、どこに消えたのか。タンゴ出生の秘密と日本との不思議な縁をひもときながら、今なお見え隠れする魅惑的な後ろ姿に迫る。石原裕次郎も美空ひばりもみな「タンゴ」を歌った。
 

 

 

書名:クラシック音楽とアマチュア~W・W・コベットとたどる20世紀初頭の音楽界~ 

著者:西阪多恵子

発行:青弓社

 19世紀後半から20世紀前半、「音楽なき国」とさえいわれたイギリスで、私財を投じて、様々な組織や音楽家との協力によって展開したコベットの実践を軸に、 アマチュアや無名の音楽家たちの豊饒な活躍を描き出し、クラシック音楽史の新たな一面を照らす。


 

 

書名:音大生のキャリア戦略~音楽の世界でこれからを生き抜いてゆく君へ~

編著:D.ベネット

編集・訳者:久保田慶一

発行:音楽之友社

 音楽学生、音大卒業生は音楽家として、あるいは別の職業について、どう自立していくのか。世界中の若い音楽家と音楽教育の現場が直面している問題に、世界の音楽キャリア教育の専門家たちが答える。文系廃止論が叫ばれ、音楽大学の将来が案じられる状況にある今、音大生そして音大が社会で受け入れられ、生き残るための道をグローバルな視点から探る。

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◇クラシック音楽◇新刊情報

2018-08-14 09:32:07 | 新刊情報

 

<新刊情報>

 

書名:悪魔と呼ばれたヴァイオリニスト~パガニーニ伝~

著者:浦久俊彦

発行:新潮社(新潮新書)

 ニコロ・パガニーニ。全身黒ずくめの姿で繰り出す超絶技巧で人々を熱狂させた、空前絶後のヴァイオリニストである。「悪魔ブーム」をブランディングに用い、巨万の富を築いた守銭奴にして女好き。「無神論者」の烙印を押され、遺体となっても欧州をさまよった彼には、「幽霊となっても音楽を奏でている」との伝説も生まれた。19世紀に鮮やかな刻印を残した「西洋音楽史のメフィストフェレス」、本邦初の伝記。

 

 

書名:ベートーヴェン像 再構築

著者:大崎滋生

発行:春秋社

 作曲家の創造と社会。21世紀にベートーヴェンはどう読み解かれるべきか。発表から100余年、セイヤーの研究を徹底検証。最新の基礎研究―書簡交換全集・会話帖全集・楽譜新全集校訂報告の全的把握と新作品目録によって可能となった全く新しいベートーヴェン像の地平。2020年(生誕250年)に先駆けてベートーヴェン新時代の到来を告げる労作。見逃されてきた楽譜出版の実態解明と作品の成立・受容の様相を根本から見直す精緻かつダイナミックなアプローチ。3分冊合本(①384頁 ②488頁 ③488頁)。

 

 ◇

 

書名:宮沢賢治の宇宙音感~音楽と星と法華経~

著者:中村節也

発行:コールサック社

 このたび中村節也楽兄が宮沢賢治の研究の書を上梓された。従来の賢治の研究書は通説にこだわり、無難にまとめたものが多かったが、この本は音楽・天文・法華経の三方面から賢治を語っている。…先の大戦の東京大空襲の最中でも、「宮沢賢治名作選」を手放さなかったほどの筋金入りの著者が、賢治をいかに掘り起こし蘇えらせるか、賢治ファンならずとも楽しみな座右の一冊となるだろう。(中村雪武 序文より)
 

 

 

書名:フジコ・ヘミング 14歳の夏休み絵日記

著者:フジコ・ヘミング

発行:暮らしの手帳社

 終戦翌年、1946年の東京。食べもの、配給、家族、ピアノの練習、お裁縫……、14歳のフジコさんが、水彩画とペンで、ていねいに美しく綴った、ひと夏の貴重な記録。書籍化にあたり、手書き文字は活字に起こして全ページを収録。加えて、絵日記には描かれていない、当時の心情を赤裸々に語っていただいた。フジコさんの書き込みの入った楽譜、ショパン「バラード第1番」も収録。世界的ピアニストにして永遠の少女、フジコ・ヘミングの原点がここに。

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◇クラシック音楽◇新刊情報

2018-07-17 09:34:12 | 新刊情報

 

<新刊情報>

 

書名:ヴァイオリニスト 今日も走る!

著者:大谷康子

発行:KADOKAWA

 大谷康子は、3歳でスズキ・メソードでヴァイオリンを始め、8歳で「テン・チルドレン」としてにアメリカへ演奏旅行へ。藝大大学時代にプロデビュー。その後は、珍しい女性のコンサートマスターを34年間つとめながら、ソロ活動も並行。一昨年、デヴュー40周年を迎えて、いよいよソロに専念。長くヴァイオリニストとして第一線で活躍する著者が語る、音楽を通して出会った名演奏家、名指揮者、名オーケストラとの秘話や、指導者としての心がけ。そして、東日本大震災で救助に来てくれた約30カ国の代表を招いたチャリティコンサートや、病院の慰問や学校での演奏教室など、「音楽を届けることで世界をひとつにしたい」という夢をずっと追いかけている生き方。あきらめずに、「そのときしていることを楽しむ」ことから生きる喜びは生まれるという、人間&音楽賛歌。付属CDには愛器グァルネリが奏でる6曲を収録。

 

 

書名:ショスタコーヴィチとスターリン

著者:ソロモン・ヴォルコフ 

訳者:亀山郁夫、梅津紀雄、前田和泉、古川 哲

発行:慶應義塾大学出版会

 ソヴィエト社会主義時代、独裁者スターリンにたいし抵抗とも服従ともいいがたい両義的な態度をとったショスタコーヴィチ。彼が生み出した作品もまた、時にプロパガンダ風であり、時に反体制的であるような二重性を帯びていた。著者ヴォルコフは、ショスタコーヴィチ再評価の機運をつくった前著「ショスタコーヴィチの証言」刊行四半世紀を経て、歴史的裏付けをとりつつ、独自の手法により作曲家の実像にさらに迫ろうと試みている。同書では、内面的なジレンマを抱えながらも、スターリンと直接わたりあうショスタコーヴィチを、ロシア史上の独特の人格、聖愚者(ユロージヴィ)に見立て、権力者との対峙の仕方を詳細に分析している。
 

 

 

書名:クラシック 天才たちの到達点 
  
著者:百田尚樹

発行:PHP研究所

 著者である本屋大賞作家の百田尚樹氏は、クラシックのCDを2万枚以上持っている大のクラシックファン。同書は百田さんのクラシックエッセイシリーズの第三弾、完結編。今回は「天才たちの到達点」と題し、ベートーヴェン、リヒャルト・シュトラウス、シューベルト、ブラームスといった天才たちが、晩年に辿り着いた境地について語る。「現世の苦しみや悲しみから解脱したような曲」である「モーツァルト・ピアノ協奏曲27番」、作曲家の死を物語る突然の沈黙が訪れる「バッハ・フーガの技法」、「最も偉大な曲」はベートーヴェンのピアノソナタ32番など、音楽の最高峰の真髄を、同書の解説で味わえる。
 

 

 

書名:知っておきたい! ピアノ表現27のコツ~センスがないとあきらめる前に~

著者:中嶋恵美子

発行:音楽之友社

 どんなふうに弾きたいか、明確なイメージはあるものの、思い描く音楽を奏でることができず、「自分には歌心がない」「音が汚い」等、自信をなくしてしまったピアノ学習者。そんな生徒たちを、どう指導したらよいか悩むピアノ教師。同書では、演奏や指導に行き詰まりを感じているピアノ愛好家や指導者に向けて、“表現のコツ”を計27紹介。いずれもピアノ教室を主宰する著者が生徒の悩みに寄り添いつつ、改善への道を探る過程で辿り着いた効果的な練習法や考え方ばかり。

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◇クラシック音楽◇新刊情報

2018-06-19 10:14:34 | 新刊情報

 

<新刊情報>

 

書名:ベートーヴェンの生涯

著者:青木やよひ

発行:平凡社(平凡社ライブラリー)

 女性を愛し、駄洒落を好み、甥への愛に振り回される、従来説を大幅に書き換え、ベートーヴェンの新像を提示した名著、待望の再刊。


 

 

書名:黛 敏郎

監修・著者:黛 りんたろう

発行:ヤマハミュージックメディア(日本の音楽家を知るシリーズ)

 「涅槃交響曲」をはじめ、大作映画「天地創造」、「スポーツ行進曲」、オペラ「金閣寺」など、クラシック音楽から現代音楽まで多くの名曲を生み出し、日本文化のありようを芸術へと昇華させた作曲家。テレビ番組「題名のない音楽会」では司会も務めた日本を代表する音楽家の人生を追う。

 

 ◇

 

書名:<新装版>音律と音階の科学~ドレミ…はどのように生まれたか

著者:小方 厚

発行:講談社(ブルーバックス)

 モーツァルトからピンク・レディーまで 名曲の陰に数学あり!科学の眼で見る音楽と楽器。同書は、科学(おもに数学と物理学)の眼から見える音楽と楽器のあらたな一面を紹介するもの。およそ10年前に発売され20回以上増刷してきた人気作が、新たな内容を加え、装いを新たに生まれ変わった。

 

 

 

書名:ブルックナー 交響曲

著者:H.=J.ヒンリヒセン

訳者:髙松佑介

発行:春秋社

 クラシック音楽の中でも独自の小宇宙を形成しているブルックナーの交響曲(「習作交響曲」や「無効」も含む全11曲)を、体系的かつコンパクトに解説。膨大な一次資料と最新の研究成果にもとづき、見事な筆致で交響曲創作の背景と各交響曲の本質に迫る。 

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◇クラシック音楽◇新刊情報

2018-05-29 09:36:50 | 新刊情報

 

<新刊情報>

 

書名:夏目漱石とクラシック音楽

著者:瀧井敬子

発行:毎日新聞出版

 ロンドン留学中に西洋音楽と出会った夏目漱石は、盟友寺田寅彦の手ほどきもあって、以後大のクラシックファンとなる。お洒落をしてコンサートに行くのがなによりの楽しみで、娘に当時としては高額のピアノを買い与え、中島六郎という専属教師をつけ、彼の音楽評を森田草平にまとめさせ、新聞の文芸欄に掲載させていた。 日本最初のバイオリニスト幸田延や、日本に初めてオーケストラを作ったアウグスト・ユンケル等、当時の一流音楽人たちの公演も観ていた。音楽学の第一人者による従来のイメージを覆す画期的な漱石論。

 

 

書名:「海東征道」とは何か

著者:新保祐司

発行:藤原書店

 昭和15年、北原白秋と信時潔の二人の天才によって生み出された奇跡の交声曲「海道東征」。 戦後封印され、いま復活を遂げたこの曲の精神史的意義を、より深く知るための必読の一冊。「海道東征」は、一つの奇跡である。少しも古びていない。永遠に新しい。 ――新保祐司
 

 

 

書名:パリのサロンと音楽家たち~19世紀の社交界への誘い~

著者:上田泰史

発行:カワイ出版

 19世紀前半のパリの様子から始まり、当時の音楽家にとってサロンとはどのような場所でどういう意味を持っていたか、図表を多く用いてわかりやすく解説。二部構成となっており、第二部では著者のパリでの留学での研究対象であるヅィメルマンのサロンにも言及。


 

 

書名:日本民謡事典 Ⅰ~Ⅲ

編著:竹内 勉

発行:朝倉書店

 民謡研究の第一人者故竹内 勉(1937年―2015年)のライフワーク。竹内 勉が日本各地の民謡482編の歌詞や来歴を解説。地域別に構成し、3分冊で刊行。伝聞や書物に頼らず、著者が自分の足と耳で直接確認した、生きた知見が蓄積されており、日本各地の民謡研究会や保存団体にとって必備の書。付録として、「はやし詞と添え詞」「民謡豆知識(民謡の指導者、民謡の用語)」を付す。巻末に「曲名」「別名」「唄い出し」の3種の索引、さらに音源一覧。 

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◇クラシック音楽◇新刊情報

2018-05-08 09:33:57 | 新刊情報

 

<新刊情報>

 

書名:バッハ~「音楽の父」の素顔と生涯~

著者:加藤浩子

発行:平凡社(平凡社新書)

 音楽史上最大の作曲家の素顔は、敬虔なルター派教徒にして普通の家庭人だった。彼が暮らしたドイツの街から生涯と作品の秘密を辿る。

 

 

書名:楽器博士 佐伯茂樹がガイドする オーケストラ 楽器の仕組みとルーツ

編者:音楽の友

発行:音楽之友社(ONTOMO MOOK)

 月刊「音楽の友」2015年1月号から31回にわたり連載した”楽器博士”佐伯茂樹氏の「楽器ものしり講座ーーオーケストラをもっと楽しく」を再編集した「楽器MOOK」の登場。「どうしてこんな形をしているのか?」とか「どうして曲の中でこういう使われ方をするのか?」といった、誰もが抱く素朴な疑問に答える形で、オーケストラで使われている様々な楽器の仕組みやルーツを楽しく知ることができる内容で、音楽ファンはもちろん、初心者からマニアまで、楽器を深く知ることのできる必携の一冊。

 

 ◇

 

書名:ショスタコーヴィチ~引き裂かれた栄光~

著者:亀山郁夫

発行:岩波書店  

 ロシア音楽史の中で最も激しい毀誉褒貶にさらされる作曲家、ショスタコーヴィチ。ロシア革命、第二次世界大戦、スターリン独裁時代に生きたこの芸術家は、どのように動乱と大粛清の嵐の中を生きのびたのか。彼の密かな権力への抵抗とは? ソ連崩壊後の最新の解釈を踏まえた、権力と芸術をめぐる人間ドラマとしても楽しめる評伝。


 

書名:失われた手稿譜~ヴィヴァルディをめぐる物語~

著者:フェデリーコ・マリア・サルデッリ

訳者:関口英子、栗原俊秀
 
発行:東京創元社

 18世紀に消えたヴィヴァルディの自筆楽譜がたどった運命を、綿密な研究調査により明らかにした、謎解きと冒険譚の魅力を併せ持つ傑作小説。音楽ファンのみならず、歴史小説ファンも大いに楽しめる一冊。

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