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★ 私のクラシック音楽館 (MCM) ★ 蔵 志津久

クラシック音楽研究者 蔵 志津久によるCD/DVDの名曲・名盤の紹介および最新コンサート情報/新刊書のブログ

◇クラシック音楽◇新刊情報

2022-03-15 09:38:48 | 新刊情報



<新刊情報>




書名:オーケストラ興亡記~19~21世紀の楽団と指揮者をめぐる物語~

編者:音楽の友、レコード芸術

発行:音楽の友社(ONTOMO MOOK)

 現代につながる名門オーケストラが生まれた19世紀、2度の大戦や冷戦を経た20世紀、そして技術革新の21世紀――。オーケストラとその時代時代の指揮者たちとの関わり合いにフォーカスして、彼らをめぐる流れと音楽を俯瞰する。時に戦禍や政治に翻弄され、時に人間愛と芸術への敬虔な想いが昇華する、熱いドラマがここにある。クラシック・ファンのみならず、歴史やビジネスに興味のある読者必読。


書名:どうしてこうなっちゃったか

著者:藤倉 大

発行:幻冬舎

 これが世界に通用する、謙虚さと自由さと厚かましさだ!いま「世界でもっとも演奏機会が多い」と言われる天才”現代音楽作曲家”藤倉 大 の自伝エッセイ。この天衣無縫、融通無碍、唯我独尊、縦横無尽を見よ!


書名:あと四十日~“フルトヴェングラーの証人”による現代への警告~

著者 ヴェルナー・テーリヒェン

編訳:野口 剛夫

発行:アルファベータブックス

 ベルリン・フィルの首席ティンパニー奏者をかつて務め、話題となった「フルトヴェングラーかカラヤンか」の著者でもあるヴェルナー・テーリヒェンが最後に遺したメッセージ。フルトヴェングラーの下でティンパニー奏者を務め、彼の中から”女性的性質”を感じ取ったテーリヒェン。感受性を豊かにし、受け入れ、共感する―。利己主義、権威主義、拝金主義から芸術ひいては人間を救うため、テーリヒェンが最晩年に遺したメッセージ。テーリヒェンの晩年の論説、講演録、そして聖書のヨナ書を題材にした最後の作曲作品・音楽劇「あと四十日」の脚本を収録。ヴェルナー・テーリヒェンは、ティンパニ奏者・作曲家。1921年ノイハルデンベルク生まれ。48年から 84年までベルリン・フィルハーモニー管弦楽団に在籍。フルトヴェングラーとカラヤンのもとで首席ティンパニー奏者を務めた。テーリヒェン生誕100年記念出版。


書名:音楽学校からメロディが消えるまで

筆者:須磨 光

発行:文芸社

 その知らせは突然だった。「岡田音楽院高校 来春以降の募集停止」との見出しが地元紙に踊ったのだ。町の人たちにも愛され、一流の音楽家を輩出し、中部地方唯一の音楽単科高校で長い歴史を持つ学校が、なぜ「閉校」という結論を出さねばならなかったのか。そして、保護者会、教師、理事会の思惑が交錯する中奔走していた飯島が、音楽院復活の道を探るべく始動させたプロジェクトとは。
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◇クラシック音楽◇新刊情報

2022-02-15 09:55:27 | 新刊情報





<新刊情報>




書名:ベートーヴェン研究(合本)

著者:山根銀二

発行:未来社

 ベートーヴェンの芸術創造、人間的苦悩、失意に充ちた生涯を会話帖や手紙類等の遺された膨大な資料を駆使し、これまでの伝記的通説を批判的に検討した大著。1974~1975年にかけて三冊本として刊行され、1976年の鳥居賞(現在のサントリー学芸賞)を受賞した。このベートーヴェン研究の決定版を読者の要望に応え、合本として復刊。合本にともない索引も一新した。ベートーヴェン生誕250年に因んだ名著の歴史的復活。図版も多数収録。山根銀二(1906年―1982年)は、ベートーヴェン研究家として知られる音楽評論家。東京帝国大学文学部美学美術史学科卒。朝日新聞、東京新聞等で音楽批評の論陣を張り、硬派の批評家として活躍した日本の音楽界の重鎮。




書名:新版 名曲この一枚

著者:西条卓夫

発行:アルファベータブックス

 クラシックファンの間で伝説となっている異色のLPガイド「名曲この一枚」(1964年、文藝春秋新社刊)を新版で満を持して刊行。戦前から1980年代までレコード評を執筆し、レコードに対する感動をあけっぴろげな名文で綴り、多くのファンを魅了してきた”盤鬼”こと西条卓夫の名著。ティボー、ランドフスカ、エネスコ、カペー……今なお色褪せない名演の数々の魅力を情熱的に語り尽くす。今回新たに「藝術新潮」に掲載された随筆11本を収録。現在の読者に向けて対応CD一覧も付けた。西条卓夫は、明治37年三重県生まれ。慶応義塾大学予科在学中に作家で音楽評論家の野村胡堂氏と出会い、クラシック音楽に目覚める。以来、戦前は「DISQUES」誌、戦後は「藝術新潮」(1954~1978)や「ラジオ技術」(1955~1986)で長きに亘りレコード評を担当したレコード音楽鑑賞界の大先達。自ら”盤鬼”と号した。体当たりで聴いて体当たりで書く名調子の文章により、幾多のレコードファンを生み惹きつけてきた。また数々の復刻LPを企画、ティボーやランドフスカの魅力を江湖に広めた。




書名:音楽する脳~天才たちの創造性と超絶技巧の科学~

著者:大黒達也

発行:朝日新聞出版(新書)

 優れた音楽はどのような作曲家たちの脳によってつくられ、演奏されているのか。ベートーベンからグールドまで、偉人たちの脳を大解剖。深い論理的思考で作られているクラシックの感動をとことん味わうための「音楽と脳の最新研究」を紹介。




書名:MAROの“偏愛”名曲案内~フォースと共に~

著者:篠崎史紀

発行:音楽の友社

 N響コンサートマスターとして、またNHK Eテレ「クラシック音楽館」案内役としてもおなじみの篠崎史紀(MARO)が“偏愛”する名曲をジャンル別に厳選し、演奏体験などを交えながらご案内。さらに、自身についてや教育論、SPレコード・蓄音機についてなど、MAROを語るときには外せないテーマをコラムで取り上げ、巻末では“裏”プロフィールもご紹介する。「音楽の友」誌で2017年1月から2020年8月にかけて掲載された「MAROのつれづれなるままに」「誌上名曲喫茶 まろ亭」の2連載をベースに、新規原稿を加え再構成、書籍としてまとめた1冊。
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◇クラシック音楽◇新刊情報

2022-01-18 09:36:50 | 新刊情報



<新刊情報>




書名:ベートーヴェンのトリセツ~指揮者が読み解く天才のスゴさ~

著者:曽我大介

協力:酒井邦嘉

発行:音楽之友社

 世界を舞台に第一線で活躍している指揮者・曽我大介が、ベートーヴェンの傑作の力の秘密を読み解く一冊。ベートーヴェンの名曲解説や伝記物は世に多いが、同書はベートーヴェンの代名詞ともいえる9曲の「交響曲」を中心に、ベートーヴェンの革新的な創作術の「スゴさ」を、指揮者ならではの演奏現場からの実践と豊富な知識、作品への斬新な視点と切り口によってわかりやすく解説しており、その意味で唯一無二のベートーヴェン本となっている。ベートーヴェンを読み解くうえでの鍵となる「指揮者のこだわり」や「コラム」、「トリビア」なども多数掲載。また、同書協力者で脳生理学者の酒井邦嘉による、科学的観点からベートーヴェンをとらえたコラムも一読の価値がある。ベートーヴェンの交響曲ファン、アマチュアからプロフェッショナルまでのオーケストラ奏者必携の「ベートーヴェンの究極の取扱説明書」。




書名:フルトヴェングラーかカラヤンか

著者:ヴェルナー・テーリヒェン

訳者:高辻知義

発行:中央公論新社

 20世紀を代表する二人の指揮者について、ベルリン・フィル首席ティンパニ奏者だった著者が、自身の体験をもとに、その人間と芸術に迫る。




書名:バッハ学者は旅をする~私の音楽草枕~

著者:樋口隆一

発行:アルテスパブリシング

 音楽学は冒険だ!国際的に活躍するバッハ研究者が、半世紀にわたり世界中を見聞した“西洋音楽フィールドワーク”の記録。好奇心あふれる36のエッセイ。ライプツィヒ、アルプス、デルフィ、キューバ……バッハ、ブルックナー、シェーンベルク……。音楽学者として、指揮者として国際的に活躍する著者が、半世紀にわたり、留学や研究、学会発表、演奏などでめぐった世界60以上の都市。大学の中での学びだけでなく、現地の人々の暮らしにじかに触れることで、自身の音楽体験をいっそう豊かなものにしてきた。その「西洋音楽フィールドワーク」の記録を好奇心あふれる36のエッセイにつづる。雑誌『音楽の友』の人気連載「音楽草枕」、待望の単行本化。




書名:ジャズ・スタンダード~聴いて弾いて愉しむ252曲~

著者:テッド・ジョイア

訳者:鈴木 潤

発行:みすず書房

 最もよくリサーチされたジャズ・スタンダード解説書。著者の音楽史家としての専門的な知識と、演奏家(ピアニスト)としての経験的な批評に加え、詳細なディスコグラフィや索引が付けられた同書は、アカデミックな関心に応えられるのはもちろんのこと、ジャズ・ファンのためのリファレンス・ブック、ジャズ・ミュージシャンのためのレパートリーの手引きとして絶好の1冊であるとともに、時代背景や作曲家やプレーヤーたちのエピソードがふんだんに盛り込まれた「読みもの」としても、存分に愉しめる。
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◇クラシック音楽◇新刊情報

2021-12-14 09:34:30 | 新刊情報



<新刊情報>



書名:ヨハネス・ブラームス~生涯、作品とその真髄~

編者:音楽の友、レコード芸術

発行:音楽の友社(ONTOMO MOOK)

 このムックを読めば、ブラームスのイメージが変わるかもしれない――。J.S.バッハ、ベートーヴェンと並び、「3大B」と称されるヨハネス・ブラームスのすべてがわかるムック。交響曲、協奏曲、室内楽曲、器楽曲、声楽曲……各ジャンルにまんべんなく、しかも精度の高い作品を遺したブラームス。シューマン夫妻やJ.シュトラウス、ワーグナー、ドヴォルジャーク、ヨアヒム他、19世紀を代表する音楽家たちとの交流にも注目しながらその人となり、作品を掘り下げる。併せてその作品の演奏史も追いながら、おすすめディスクも紹介。「音楽の友」「レコード芸術」編ならではの、演奏家への取材記事や、音楽学者のブラームス論など情報満載。





書名:音楽の黙示録~クラシックとジャズの対話~

著者:森本恭正、南 博

発行:アルテスパブリッシング

 ラディカルに、そしてロジカルに権威を切り裂く多能な作曲家と、言葉のインプロヴィゼイションで読む者を覚醒させる異才ピアニストがジャンルを超えて交わした言葉のインタープレイ。誰も語れなかった〈音楽〉がいまここから聞こえてくる──。





書名:バルトーク晩年の悲劇<新装版>

著者:アガサ・ファセット

訳者:野水瑞穂

発行:みすず書房

 ナチの脅威が迫るなか、1940年10月、作曲家ベラ・バルトークは妻ディッタとともに、祖国ハンガリーを去り、アメリカに亡命する。著者、アガサ・ファセットがブダペストの音楽学院の学生だった頃、ピアノの教授であったバルトークは、学生の間で偶像視されていた。著者は、1920年にアメリカに渡ったが、20年後に、バルトーク夫妻の生活を助けることとなる。同書では、その亡命からバルトークの死にいたる5年間、経済的困窮、病気の中での、作曲・演奏活動、民謡蒐集の研究、日常生活など、天才の素顔が鮮明に描かれる。





書名:歴史からでも楽しい! おもしろ日本音楽

著者:釣谷真弓

発行:東京堂出版

 古代から近現代まで各時代ごとに分け、その時代に歴史上でどんなことが起きたのか、また音楽の世界ではどんなことが起きたのか。日本音楽が歴史とどのように関連して、形成、変遷してきたのかを理解しながら、日本音楽の楽しさがわかる決定版。
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◇クラシック音楽◇新刊情報

2021-11-16 09:36:11 | 新刊情報



<新刊情報>




書名:「超」音楽対談 オーケストラに未来はあるか

著者:浦久俊彦、山田和樹

発行:アルテスパブリッシング

 日欧の文化を知悉し、コンサートプロデュースや文筆でユニークな活動を続ける文化芸術プロデューサー・浦久俊彦と、現在もっとも多忙な音楽家のひとりとして世界中を飛びまわりながら、日本の音楽界にラディカルな問いを投げかける指揮者・山田和樹が、「クラシック音楽の明日」についてガチンコ対談。山田が実演家として現場的・実践的疑問を提示すれば、浦久が古代から現代までの音楽思想や人文科学の知識を総動員してガチで答え、浦久が大風呂敷の「音楽文化改革案」を提示すれば、山田がカリスマ指揮者の余裕で全肯定!抱腹絶倒の対話は、コロナ禍にあえぐクラシック音楽界への福音となるのか!?2019年4月と2020年2月に代官山ヒルサイドテラスでおこなわれた4日間の対談と、その後コロナ禍のなか2020年5月に「朝カルオンライン」でおこなわれた特別対談を完全収録。




書名:クラシックを読む2~生きる喜び~

著者:百田尚樹 

発行:祥伝社(祥伝社新書)

 クラシック音楽エッセイ第2巻は、音楽家たちの悲しみや苦悩、それらを突き抜けて「生きる喜び」を感じさせる名曲群を紹介する。自らを鼓舞する時に聴きたいベートーヴェンの「交響曲第3番《英雄》」、父との確執に勝利したヨハン・シュトラウス二世の才能が迸る「美しき青きドナウ」の他、モーツァルト以外の人物が作曲した箇所、シューベルトが未完として放置した理由などなど、作家ゆえの推理も披露する。読めば読むほど曲の奥行きを感じ、聴いてみたくなる。同書は、「至高の音楽」「この名曲が凄すぎる」「クラシック 天才たちの到達点」(いずれもPHP研究所刊)をテーマごとに再構成したうちの第2巻(全3巻)。刊行にあたっては、新原稿を含む大幅な加筆・修正を行なっている。





書名:レコード誕生物語~その時、名盤が生まれた~

編者:レコード芸術

発行:音楽の友社(ONTOMO MOOK)

 月刊「レコード芸術」誌において、2018年1月号からてスタートした同名タイトルの連載のムック化。2021年8月号で第44回を迎えている。内容は、いわゆる「クラシック音楽の歴史的録音」として語り継がれているレコード(ディスク)の中から1枚を選び、それが録音された当時、いかなる社会的背景や音楽シーンの中で誕生したのかを、様々な文献資料や関係者の証言を集め、ある種の「音楽ドキュメンタリー」として再構成したもの。筆者は「レコード芸術」で執筆中の音楽評論家、音楽ライターを中心に、海外有名レーベルの往年の名プロデューサー(翻訳による)、現役のピアニストなどの演奏家までが名を連ねる。録音現場での演奏家たちの葛藤や苦悩のリアルな姿の活写とともに、1枚の歴史的レコードが「誕生する瞬間」を目の当たりにするような読書体験が「聴きたい気持ち」を喚起する。




書名:戦いの音楽史~逆境を越え 世界を制した 20世紀ポップスの物語~

著者:みの

発行:KADOKAWA

 YouTube「みのミュージック」で独自の音楽批評をおこない、多くの大人たちを魅了する著者。同書は、20世紀ポップスの歴史にフォーカスし、世界そして日本の音楽がどのような発展を遂げてきたかを解説する。第1章 【誕生】 アメリカ大陸に集結した移民と音楽(~1940年代)第2章 【伝播】 ロックンロールは不良の音楽か?(1950年代~)第3章 【熱狂】 ビートルズがやってきた(1960年代~)第4章 【変化】 ロックは、派生の時代に突入する(1970年代~)第5章 【逆転】 白けたムードを打破したアングラの大成(1980年代~)第6章 【軋轢】 ヒップホップに込めるブラックパワー(1990年代~)終章  【挑戦】 音楽とインターネットは共存できるか(2000年~)
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◇クラシック音楽◇新刊情報

2021-10-19 09:40:19 | 新刊情報



<新刊情報>



書名:ショパン探求~ピアノの詩人の魅力を探る~ 

編者:音楽の友

発行:音楽の友(ONTOMO MOOK)

 月刊「音楽の友」(音楽之友社刊)が発行するショパンのMOOK。2015年に刊行されたONTOMO MOOK「ショパンの本」のいわば続編で決定版。「ピアノの詩人」の魅力に深く迫る。作品および生涯の年表も充実。著名なプロのピアニストによるさまざまなショパンへのアプローチ、研究者による楽譜解説を掲載、これ1冊でより深くショパンを楽しめるように。また「おうち」でショパンを楽しむために、スマートスピーカー等、自宅で手軽にいい音で鑑賞を楽しむための機材や方法を大きく紹介するコーナーも。巻末には「ショパン国際ピアノコンクール」を大きく特集する。そして付録として話題の古楽器奏者、川口成彦の演奏による、ショパン時代のプレイエルと19世紀末のスタインウェイを弾き分けたビデオ映像を収録したDVDを付ける。川口自身による曲目解説もMOOK中に掲載。





書名:60歳からピアノをはじめなさい~データでわかる 脳を活性化するピアノレッスン~

著者:元吉 ひろみ

発行:ヤマハミュージックエンターテインメント

 シニアの方々がレッスンに求めていることはなんだろう? どんなときにピアノを辞めたくなるのだろう? それがわかれば楽しみながら継続することができ、ピアノは「一生の友達」になる。それを探るために著者自らがアンケートをし、「学習者の目線」に立った分析を行った。そのうえで、シニアの方々にあったピアノレッスンの行い方をシニアのピアノレッスンの真実を紹介。





書名:クラシックの深淵  

著者:平林直哉

発行:青弓社

 名盤復刻レーベル主宰者が、世界中から収集した名盤・奇盤のレビューや業界裏事情、CD制作秘話とピッチの過剰修正の指摘、TPP締結による損害までを赤裸々に語り、深い造詣から繰り出す批評が読む者をクラシックの深淵に誘う。ジャケット写真も多数所収。





書名:7本指のピアニスト~僕が奇跡を起こせた方法~

著者:西川悟平

発行:KKロングセラーズ

 テレビで話題! 難病に冒されながらも、懸命なリハビリの末、7本指で再起を果たした奇跡のピアニストの自叙伝。最悪の出来事も最高の出来事に変わる。ニューヨークでデビュー、カーネギーホールでの成功―幸福の絶頂から、どん底へ。指のジストニアで、プロとしては一生再起不能といわれた彼は、どのように逆境をチャンスに変えたのか。
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◇クラシック音楽◇新刊情報

2021-09-14 09:34:55 | 新刊情報



<新刊情報>



書名:図鑑 世界の作曲家~中世から現代まで~

監修:岡田暁生

編者:DK社

発行:東京書籍

 中世から現代までのクラシック音楽の主要な作曲家を、クラシック音楽の流れとともに6つの時代に分けて編年的にビジュアル解説。バッハ、モーツァルト、ベートーヴェンといった三大作曲家はもちろんのこと、中世に画期的な記譜法をつくりだしたダレッツォからはじまり、ヴィヴァルディ、ハイドン、シューベルト、ショパン、リスト、ワーグナー、ヴェルディ、ブラームス、チャイコフスキー、ドヴォルザーク、マーラー、シュトラウス、シベリウス、ラフマニノフ、ラヴェル、ストラヴィンスキー、ガーシュウィン、メシアン、ブリテン、バーンスタイン、武満徹など、そして、21世紀に活躍するウィテカーに至るまで、作曲家158名を紹介。作曲家の肖像画、肖像写真、楽譜など関連資料の図版を多数掲載。また、ヒルデガルド、カッチーニ、ストロッツィ、ファニー・メンデルスゾーン、クララ・シューマン、スマイス、ブーランジェ、ウィアーなど、女性の作曲家も充実。




書名:14歳からの新しい音楽入門~どうして私たちには音楽が必要なのか~

著者:久保田 慶一

発行:スタイルノート

 世の中にあふれている音楽とは何なのか。その歴史や理論などをわかりやすく解説した。小中高のみならず大人になってからも音楽を続けるために、音楽とどう向き合ったらよいか。基礎の基礎から学ぶ本。




書名:ピアノへの旅(コモンズ: スコラ)

著者:坂本龍一、上尾信也、伊東信宏、小室敬幸

発行:アルテスパブリッシング

 2008年にVol.1「J. S. バッハ」でスタートし、2018年「ロマン派音楽」まで17巻(CDと本)を刊行してきた、坂本龍一監修のユニークな音楽全集「音楽の学校=コモンズ・スコラ」。このVol.18から、プレイリストで音楽を聴きながら読む書籍として生まれ変わる。リニューアル第1弾のテーマは、坂本龍一がもっとも長く深く付き合ってきた楽器、ピアノ。同書では、紀元前のローマ、ギリシャやイスラム世界まで視野を広げて、そのピアノ成立史のミステリーに挑むとともに、工業化の粋を極めたピアノという楽器とその音楽の本質を多彩な視点から縦横無尽に語り合う。東日本大震災で出会った「津波ピアノ」に象徴されるように、ピアノを不自由で儚い楽器ととらえ近代に抗う坂本の楽器観・音楽観も浮き彫りになる。




書名:ピアノの日本史~楽器産業と消費者の形成~

著者:田中智晃

発行:名古屋大学出版会

 富裕層の専有物であったピアノが人々に親しまれるようになった由来を、明治~現代の歴史からたどり、その普及を可能にした意外な原動力を示す。斜陽産業化の危機を超えるメカニズムをはじめてとらえ、音楽教室とともに世界へと拡がった日本の鍵盤楽器産業の全体像を描ききった意欲作。
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◇クラシック音楽◇新刊情報

2021-08-17 09:46:01 | 新刊情報



<新刊情報>




書名:フレデリック・ショパン~その情熱と悲哀~

著者:フランツ・リスト

訳者:八隅裕樹

発行:彩流社

 世界中の誰もが知る超一流音楽家フレデリック・ショパンの生涯を、その友人にして大音楽家であるフランツ・リストが敬愛をもって書きのこした伝説的名著。72 年ぶりの新訳。リスト自筆の雑誌連載記事の付録つき。




書名:いつもモーツァルトがそばにいる。ある生物学者の愛聴記~没後230年のメモリアルイヤーに捧ぐ~

著者:廣部知久

発行:幻冬舎ルネッサンス新社

 いつでもそばに寄り添って、ある時は困難に立ち向かう勇気を与え、ある時は踊りたくなるような楽しさをもたらし、そして、こらえがたい苦しみを癒してくれる、永遠の友人たるモーツァルトの語りつくせない魅力を詰め込んだ愛聴記。好きな曲から探せる楽曲索引つき。モーツァルティアン歴60年の体験を200の名曲とともに綴る一冊。




書名:ウィーンに六段の調~戸田極子とブラームス~

著者:萩谷由喜子

発行:中央公論新社

 岩倉具視の娘極子は幕末維新期の動乱の中で育ち、旧大垣藩主戸田氏共と結婚。彼女の数奇な半生を追い、ブラームスの前で箏を実演するなど、彼女が日欧音楽交流に果たした功績に光を当てる。




書名:科学で読み解く クラシック音楽入門

著者:横山真男 

発行:技術評論社

 同書は、音楽を専門としない方でも読むことのできる、科学的に見た、クラシック音楽の理論や作曲についての入門書。理系の方にとっては、音楽の研究を始めるにあたって知っておいたほうがよい音楽理論を、なるべく実際の譜例を示しながら、イメージしやすいように解説。また、文系の方にも楽しんで読んでいただけるように、音楽の科学的側面の物理学や数学について、なるべく数式を使わないかたちで分かりやすく解説。最近の科学的研究の動向など、クラシック音楽ファンにとって気になる話題も随所に盛り込んだ。学習だけでなく、楽器の演奏やスコアリーディング、音楽鑑賞などでも、同書で解説する知識は役に立つであろう。
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◇クラシック音楽◇新刊情報

2021-07-20 09:41:38 | 新刊情報



<新刊情報>




書名:バイエルの刊行台帳

著者:小野亮祐、安田寛

発行:音楽の友社

 あの「ピアノ教則本」はとても有名だけど、そのほかのことはほとんど何も知らない……音楽史には出てこない無名な作曲家、バイエル。しかし著者が訪れたドイツのショット社本社の廊下には、ワーグナーやリゲティなどの“大作曲家”たちと並んで、バイエルの肖像画が飾られていた。これは一体なぜなのか――その謎にさまざまな視点から迫っていく。鍵となるのは、楽譜の発行部数が事細かに記されたショット社の刊行台帳。「バイエル ピアノ教則本」はどのくらい売れた? なぜ売れた? 著者の幾度もの現地取材とシット社公開のデータをもとに、徹底調査した。





書名:古くて素敵なクラシック・レコードたち

著者:村上春樹

発行:文藝春秋

 村上さんはこんなふうにクラシック音楽を聴いている。こよなく愛するクラシック音楽をLPレコードで楽しんでいる村上春樹さん。100曲以上の名曲を論じながら、作家の音楽観が披露される。




書名:ザ・ストーリー・オブ・サントリーホール

編著:安井建築設計事務所

発行:建築画報社

 1986年にサントリーホールが誕生して35年、設計を手がけた佐野正一の生誕100年という2021年の節目にあたって刊行される上製本。日本を代表するコンサートホールとして国内外の耳目を集めるサントリーホールの世界一と称される響きは、いかにして誕生し、どのように育まれてきたのか。海外の事例も踏まえて、建築・音響関係者の論考はもとより、トップアーティストの談話も収録。豊富な写真と共に理解する、サントリーホールの設計・改修・運営にまつわる思考の集大成。




書名:クローズアップ藝大

著者:国谷裕子、東京藝術大学

発行:河出書房新社(河出新書)

 「最後の秘境(?)」東京藝術大学に潜む「芸術家&専門家」に、国谷裕子がクローズアップ! 今こそ社会に芸術を!! 閉塞した現代を切り拓く最後の鍵=芸術の無限の可能性に迫る。「国谷さん、〈クローズアップ藝大〉をやりませんか?」クリエイティブディレクター・箭内道彦の言葉から、すべては始まった。インタビューの相手は、「最後の秘境(?)」東京藝術大学に蠢(うごめ)く「芸術家&専門家」たち。芸術家の想像の源は何なのか?芸術家はいかにして芸術家になったのか?その眼差しの先に何を見て、学生たちに、社会に何を伝えようとしているのか?分断され閉塞した現代社会を今、「芸術=アート」が切り開き、オルタナティブを提示する。今こそ、社会に、芸術を!東京藝術大学で国谷さんと考える、芸術=アートの無限の可能性。
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◇クラシック音楽◇新刊情報

2021-06-15 10:03:21 | 新刊情報



<新刊情報>



書名:ショパンの名曲~ピアノの名曲 聴きどころ 弾きどころ2~

著者:イリーナ・メジューエワ

発行:講談社(講談社現代新書)

 ピアノファン、ショパンファン待望の1冊。「エチュード」「バラード」「マズルカ」「ポロネーズ」・・・。世界最高峰、ロシアピアニズムの伝統を引き継ぐ女性ピアニストが、ショパン代表的な名曲を平易に解説。プロにしかわからないユニークな視点が満載、この本を読めば音楽鑑賞の楽しみが倍増すること間違いなし。アマチュアピアニストへのヒントも一杯。全てのクラシック、ピアノ音楽ファンにお勧め。著者は、作曲家は基本的に演奏家に親切だという。こうしてほしいということは、楽譜の何気ない指示にすべて書き込まれているから。プロの見方を知ることで、ピアノを弾く人にはもちろんのこと、ただ聴くのが好きなだけの人も、音楽鑑賞の楽しみがよりいっそう深まること間違いなしの1冊。






書名:社会思想としてのクラシック音楽

著者:猪木武徳

発行:新潮社(新潮選書)

 近代の歩みは、音楽が雄弁に語っている。バッハは誰に向けて曲を書き、どうやって収入を得たのか。ハイドンの曲が徐々にオペラ化し、モーツァルトがパトロンを失ってから傑作を連発したのはなぜか。ショスタコーヴィチは、独裁体制下でいかにして名曲を生み出したのか。音楽と政治経済の深い結びつきを、社会科学の視点で描く。






書名:あるヴァイオリンの旅路~移民たちのヨーロッパ文化史~

著者:フィリップ・ブローム

訳者:佐藤正樹

発行:法政大学出版局

 偶然手に入れた無銘のヴァイオリンに愛着を感じた著者が、その来歴を探る旅を通してヨーロッパ300年の歴史を描く。気候変動、戦争、疫病、経済変化、器楽の発達、音楽史、文化史といった多面的歴史と、生きるために移民となりヨーロッパ文化を陰で支えた無名の人々の姿が、ひとつの楽器の中に浮かび上がる。推理小説のように展開する楽器の作者捜しの旅は、個人の記憶と壮大な歴史が絡み合い読者を迷宮に誘う。






書名:音楽はお好きですか?

著者:藤岡幸夫

発行:敬文舎

 クラシック初心者には、演奏会に行くときの服装や、コンサートでの拍手のタイミングをはじめとして、名曲も紹介。一方、クラシックに造詣のあるファンの方々には、あまり知られていない名曲に隠された秘密やエピソード、指揮者の立場からの作品に対する解釈などを紹介している。 また、自身がどうやって指揮者になったのか、幼少からのエピソードを順を追って紹介しながら、そのエピソードの途中で、作品解説や師匠の思い出の話などを織り交ぜ、少しでもクラシックを身近に楽しく感じていただく内容になっている。 名曲の裏に隠された作曲家たちの思い、渡邉暁雄先生や小林研一郎先生といった日本を代表する名指揮者の方々の素晴らしいお人柄を感じさせられる素敵な想い出、修行時代の失敗の話やクラシック以外の音楽の話など、興味深いお話が満載。
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