リートリサイタル:モーツアルト/シューベルト/グルック/R.シュトラウス/ ヴォルフ/シューマン/ヴォルフ/ブラームス/ヘンデル
ソプラノ:エリザベート・シュワルツコップ
CD:東芝EMI CE30-5539・40
名ソプラノのエリザベート・シュワルツコップが昨年8月3日に亡くなった。女性に対して言うのも何か妙だが、最後の“巨人”が我々の前から永遠に姿を消してしまったという感がする。私にとってシュワルツコップの歌は、あらゆる歌手の原点となっていた。常にシュワルツコップに比べてどうだ、といったことでその歌手の位置づけを決めていた。彼女の存在は常に声楽の中心にあった。つまり惑星でなく、あくまで恒星であったわけである。歌の上手さは他の歌手を大きく引き離しており、しかもいくら聴いても飽きということがない。歌の表情はあくまで正統的なもので、乱れがない。このCDはカーネギー・ホールで行われたリサイタルを収録したものであるが、モーツアルト、シューベルト、R・シュトラウス、ヴォルフ、シューマンなど、どれをとっても優美に、しかも正統的な流れの中に、何かやすらぎが感じられる類まれな名ソプラノであった。合掌。(蔵 志津久)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B6%E3%83%99%E3%83%88%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%AB%E3%83%84%E3%82%B3%E3%83%83%E3%83%97
ソプラノ:エリザベート・シュワルツコップ
CD:東芝EMI CE30-5539・40
名ソプラノのエリザベート・シュワルツコップが昨年8月3日に亡くなった。女性に対して言うのも何か妙だが、最後の“巨人”が我々の前から永遠に姿を消してしまったという感がする。私にとってシュワルツコップの歌は、あらゆる歌手の原点となっていた。常にシュワルツコップに比べてどうだ、といったことでその歌手の位置づけを決めていた。彼女の存在は常に声楽の中心にあった。つまり惑星でなく、あくまで恒星であったわけである。歌の上手さは他の歌手を大きく引き離しており、しかもいくら聴いても飽きということがない。歌の表情はあくまで正統的なもので、乱れがない。このCDはカーネギー・ホールで行われたリサイタルを収録したものであるが、モーツアルト、シューベルト、R・シュトラウス、ヴォルフ、シューマンなど、どれをとっても優美に、しかも正統的な流れの中に、何かやすらぎが感じられる類まれな名ソプラノであった。合掌。(蔵 志津久)
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