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★ 私のクラシック音楽館 (MCM) ★ 蔵 志津久

クラシック音楽研究者 蔵 志津久によるCD/DVDの名曲・名盤の紹介および最新コンサート情報/新刊書のブログ

◇クラシック音楽◇シュワルツコップのカーネギー・ホール・リサイタル

2007-05-15 21:39:48 | 歌曲(女声)
リートリサイタル:モーツアルト/シューベルト/グルック/R.シュトラウス/         ヴォルフ/シューマン/ヴォルフ/ブラームス/ヘンデル

ソプラノ:エリザベート・シュワルツコップ

CD:東芝EMI CE30-5539・40

 名ソプラノのエリザベート・シュワルツコップが昨年8月3日に亡くなった。女性に対して言うのも何か妙だが、最後の“巨人”が我々の前から永遠に姿を消してしまったという感がする。私にとってシュワルツコップの歌は、あらゆる歌手の原点となっていた。常にシュワルツコップに比べてどうだ、といったことでその歌手の位置づけを決めていた。彼女の存在は常に声楽の中心にあった。つまり惑星でなく、あくまで恒星であったわけである。歌の上手さは他の歌手を大きく引き離しており、しかもいくら聴いても飽きということがない。歌の表情はあくまで正統的なもので、乱れがない。このCDはカーネギー・ホールで行われたリサイタルを収録したものであるが、モーツアルト、シューベルト、R・シュトラウス、ヴォルフ、シューマンなど、どれをとっても優美に、しかも正統的な流れの中に、何かやすらぎが感じられる類まれな名ソプラノであった。合掌。(蔵 志津久)

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B6%E3%83%99%E3%83%88%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%AB%E3%83%84%E3%82%B3%E3%83%83%E3%83%97
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◇クラシック音楽◇オンブラ・マイ・フ/キャスリーン・バトル

2007-03-28 22:06:36 | 歌曲(女声)
ヘンデル:オンブラ・マイ・フ/マルティーニ:愛のよろこび/シューベルト:夜と夢/リスト:夢にきませ/ラフマニノフ:ヴォカリーズ/その他

ソプラノ:キャスリーン・バトル

ピアノ:ローレンス・スクロバスクその他

CD:キングレコード=K30Y 235

 キャスリーン・バトルは20世紀が生んだ最大のソプラノの一人であり、その正確無比な歌いぶりは、他に並ぶものはいない。歌い方が完璧だといって、冷たい印象はしないのは、さすが大歌手だけのことはある。例えばシューベルトの「夜と夢」を聞いてみると、正確な歌唱ぶりににも負けず、豊かな感情表現が一段と優れていることがすぐに分かる。声量も十分にあり聴いていて安定感がなんとも心地よく感じられる。(蔵 志津久)

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%82%B9%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%90%E3%83%88%E3%83%AB
 
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◇クラシック音楽◇キャスリーン・フェリアのマーラー:なき子を偲ぶ歌

2007-03-17 20:45:58 | 歌曲(女声)
マーラー:なき子を偲ぶ歌
ブラームス:愛の歌

コントラルト:カスリーン・フェリア

演奏:オットー・クレンペラー指揮/コンセルトヘボウ管弦楽団
   ピアノ伴奏=クリフォード・カーゾン/ハンス・ゲイル

CD:英国DECCA=425 995-2

 マーラーのなき子を偲ぶ歌はフィッシャー・ディスカウが歌ったレコードが有名なように、通常男性歌手が歌う場合が多いいが、キャスリーン・フェリアはコントラルトということで、男性に最も近い音域なのであまり違和感は感じられない。キャスリーン・フェリアほど、歌曲が持つ奥深さを表現できる女性歌手はいない。ハンス・ホッターの女声版といた感じがする。マリア・カラスに対抗できるのはカスリーン・フェリアぐらいしかいない、といった感じだ。このなき子を偲ぶ歌はフェリアの持つ資質にぴったりで、正に名盤といってもいいであろう。ブラームスの愛の歌も4人の歌手が見事に調和して、こちらもなかなかの名演だ。(蔵 志津久)

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%82%B9%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%AA%E3%82%A2
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◇クラシック音楽◇リタ・シュトライヒ歌曲集

2007-03-16 21:13:27 | 歌曲(女声)
歌曲:モーツアルト/シューベルト/シューマン/ブラームス/ウォルフ/シュトラウス

ソプラノ:リタ・シュトライヒ

ピアノ:エリック・ウエルバ/ギュンター・ヴィッセンボーン

CD:独ポリドール・インターナショナル=437 680-2

 リタ・シュトライヒは私がクラシック音楽を聴き始めて、まもなくその歌声に魅了されたソプラノで、名前を聞いただけで懐かしさがこみ上げてくる。澄んだ歌声ではあるが、同時に親しみのある、なにか温かみが心地よかったことを覚えている。これは今聴いて見ても変わりはない。メゾソプラノやアルトなどのような深みのある表現は難しいかもしれないが、その分穏やかで明るい表現に優れていることが特徴といえる。彼女が歌うとクラシック歌曲がなんだかポピュラー音楽のように一層親しみが感じられるようになる。なお、ピアノ伴奏をしているエリック・ウエルバは、歌曲の名伴奏者として名高い人であった。(蔵 志津久)

http://www.cdjournal.com/main/artist/artist.php?ano=158060
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