抗生物質ミノサイクリンに、覚せい剤の使用で損なわれた脳の神経細胞のドーパミン調節機能を回復させる効果があるとする実験結果を、橋本謙二千葉大教授(神経科学)と浜松ホトニクス(静岡県浜松市)のチームが30日までに、米医学誌に発表した。
ミノサイクリンは最近、パーキンソン病などの神経変性疾患で改善効果が報告されている。覚せい剤中毒状態のサルは調節機能が平均約40%まで落ち込んだが、ミノサイクリン投与のサルでは同78%まで回復した。
6月から米エール大と共同で、米国の中毒患者らを対象に臨床試験を行う予定。人間で同様の効果や安全性が確認できれば、患者の症状改善や社会復帰を助ける治療につながると期待される。
[2006年05月30日/東京新聞]
http://www.tokyo-np.co.jp/flash/2006053001001842.html
ミノサイクリンは最近、パーキンソン病などの神経変性疾患で改善効果が報告されている。覚せい剤中毒状態のサルは調節機能が平均約40%まで落ち込んだが、ミノサイクリン投与のサルでは同78%まで回復した。
6月から米エール大と共同で、米国の中毒患者らを対象に臨床試験を行う予定。人間で同様の効果や安全性が確認できれば、患者の症状改善や社会復帰を助ける治療につながると期待される。
[2006年05月30日/東京新聞]
http://www.tokyo-np.co.jp/flash/2006053001001842.html