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生体肝腎移植、1人の提供者から実施=国立成育医療センター

2007年05月19日 | 医療技術
 国立成育医療センター(東京・世田谷)は19日、肝臓と腎臓が先天的な病気のために機能しなくなった4歳の女児に対し、父親から肝臓と腎臓を同時に生体移植する手術を18日に実施したと発表した。同センターによると、健康な1人の臓器提供者からの生体肝腎同時移植は国内で初めて。世界でも4例目という。

 健康な人から同時に肝臓・腎臓を摘出して移植に利用すると、提供者の体への負担や危険が大きい。ただ現行の臓器移植法は15歳未満の脳死臓器の提供を認めておらず、小児の脳死移植は実施できない。このため父親の強い希望で手術に踏み切った。手術は成功し、女児と父親はともに経過は良好という。

 女児は肝臓と胆のうをつなぐ「胆管」や腎臓などに生まれつき異常があり、腎臓と肝臓の機能が低下。生後9カ月までに2つある腎臓を両方とも摘出し、敗血症を引き起こして入院を続けていた。母親は病気のために臓器提供者となれず、30代の父親から肝臓の一部と右の腎臓を摘出し、女児に移植した。

[日本経済新聞 NIKKEI NET / 2007年05月19日]
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20070519AT1G1900M19052007.html

国立成育医療センター ホームページ
http://www.ncchd.go.jp/


臓器移植手術については、色んな問題点や意見があってコメントし難いと思います。
でも、このニュースを聞いた時は即座に、無条件に嬉しくなりました。
最近の、親子の悲劇のニュースが多い中、「ああこれこそが親子愛なんだな、」って素直に感動しました。
術後の経過が良好でありますように、早くお二人が元気になれますように、祈りたいと思います。

父→4歳娘、生体肝腎同時移植…異なる血液型は世界初(読売新聞) - goo ニュース


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