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再生医療、薬理学、生理学、神経科学、創薬

シート移植し皮下に肝臓 マウス実験、200日機能=奈良県立医科大学、京都大学、東京女子医科大学

2007年06月18日 | 再生医療
 肝細胞のシートをマウスの皮膚の下に移植し、200日以上にわたり、肝臓の機能の一部を果たすことを確かめたとの研究結果を奈良県立医大と東京女子医大、京都大のグループが米科学誌ネイチャーメディスン(電子版)に18日、発表した。

 肝臓がつくるタンパク質が欠乏する血友病などの治療につながるのではないかという。

 研究グループによると、肝細胞は、ばらばらの状態で移植しても血液の供給がないと短期間で死滅する。そこで、培養皿で肝細胞のシートを作製。マウスの皮膚の下に毛細血管を張り巡らせた場所を作り、シートを移植した。

 すると周囲の血管内皮細胞などとくっつき生着、肝臓のような組織ができた。200日以上にわたり、肝臓と同様にアルブミンや血液凝固因子などを出し続けた。肝臓の特徴である再生増殖能力もあるという。

 研究グループの中島祥介奈良県立医大教授は「シートを使うと肝細胞が効率よく生き残る」と話している。

(共同)
[中日新聞 / 2007年06月18日]
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2007061701000496.html


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