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チーズを食べてメタボ撃退 防止効果の成分発見=雪印乳業

2008年01月01日 | 食品・栄養
 チーズの中にメタボリック症候群の防止効果があるペプチド(アミノ酸結合体)が含まれることを、雪印乳業の技術研究所(埼玉県川越市)が発見した。昨年十月にはアイルランドで開催された国際酪農連盟の会合で、同社なかしべつ工場(根室管内中標津町)産チーズを使った実験結果を報告。今年は成分抽出を図り、早期にメタボ予防商品開発を目指す。

 研究は、農林水産省の支援事業として二○○五年度から実施。なかしべつ工場産の生タイプのゴーダチーズを実験用ネズミ(ラット)に与えて、腸間膜脂肪組織重量や血液中コレステロールを測定した。

 その結果、通常より脂肪分の多い餌を八週間与えたラットの脂肪組織重量が体重百グラムあたり約二・五グラムなのに対し、餌とともにチーズを摂取したラットは同約二・二グラムにとどまった。血中コレステロールはチーズ未摂取が百ミリリットル中に約八十ミリグラムだったが、チーズ摂取では同約七十ミリグラムだった。

 さらに、肝障害を起こすと増加する酵素がチーズ摂取によって低下。脂肪を燃焼させ、動脈硬化予防の作用があるとされる“善玉ホルモン”のアディポネクチンが一定に保たれる効果も判明した。

 雪印乳業によると、チーズの熟成度の比較実験では、熟成期間が八カ月と長いほうの効果が高いという。今後、どのペプチドが予防効果があるのかを特定し、抽出を図るほか、血糖値や血圧実験なども進めて、年内にも研究成果をまとめたい方針だ。

[北海道新聞 / 2007年01月01日]
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/agriculture/68634.html


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