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「タミフル」脳への移動、追跡に成功、世界初=放射線医学総合研究所

2007年12月12日 | 医療技術
 放射線医学総合研究所(千葉市)は11日、インフルエンザ治療薬「タミフル」が体内に吸収された後、脳などにどのように移動するかを連続的に観察できる方法を開発したと発表した。

 タミフルの生体内の動きを追跡できたのは世界で初めて。実験にはラットを使った。

 タミフルを服用した若者や幼児の異常行動が報告されている。人間に応用できれば、因果関係の有無を解明する有力な手段になると期待される。

 放医研は、タミフルの分子に放射性物質を付けた薬剤を開発。この薬剤をラット5匹に与え、陽電子放射断層撮影(PET)装置で観察したところ、体内のタミフルの動きをとらえることができた。脳には、20分後に投与量の0・15%が入りこむこともわかった。

 従来は、大量のタミフルを与えたラットを解剖して調べていた。PETは感度が高く、通常の服用量で生きたまま調べられるため、より正確な分析ができるという。

[読売新聞 / 2007年12月11日]
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20071211i514.htm

【タミフルが脳に達する仕組み解明…国内2研究グループ】 [読売新聞 2007年10月31日]


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