シネマ見どころ

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「陽だまりの彼女」 (2013年 日本映画)

2013年11月02日 | 映画の感想・批評


 “女子が男子に読んでほしい恋愛小説NO.1”(そんなランキングがあるんだ!)に輝く越谷オサムの大ベストセラー小説「陽だまりの彼女」を、「ソラニン」「僕等がいた」などの恋愛青春映画を手がけた新鋭・三木孝浩監督が、松本潤、上野樹里という今が旬の人気スターを迎えて映画化。初恋を経験した人なら誰もが共感できる、あったかファンタジック・ラブストーリーが、また一つ誕生した。
 中学時代初恋に落ちた真緒と10年ぶりに再会した浩介。かつてイジメられっ子だった真緒は、美しくて仕事もできる魅力的な女性に成長していた。再び恋に落ち、ついに結婚する二人。しかし真緒には誰にも知られてはいけない不思議な秘密があった。
 新人営業マンで彼女なし、鉄道オタクというおまけも付いた、今までにない役柄に挑戦した松本潤。「のだめカンタービレ」「江~姫たちの戦国~」を経て、また一段と演技に幅が出てきた上野樹里。この映画は、映像という媒体を通して、主演の二人の魅力を余すところなく引き出した、ファンにはたまらない作品となっている。
 クローズアップが多用されているため、二人がすぐそこにいるように感じられ、一瞬たりとも目が離せない。そして画面全体を淡い光で包み込んだようなソフトな映像はまさに「陽だまり」。そこにビーチボーイズの「素敵じゃないか」、山下達郎の「光と君へのレクイエム」という名曲が流れ、ファンタジックな物語にさわやかな感動を与えてくれている。
 (HIRO)

 監督:三木孝浩
 脚本:菅野友恵、向井康介
 撮影:板倉陽子
 出演:松本潤、上野樹里、玉山鉄二、夏木マリ、谷村美月、塩見三省、小藪千豊、