チョイさんの沖縄日記

辺野古や高江の問題等に関する日々の備忘録
 

参議院外交防衛委員会での糸数議員の質問への防衛省の回答は事実に反していないか?

2016年05月21日 | 沖縄日記・辺野古

 5月21日、嘉手納基地に勤務していた米軍属に殺害された女性の葬儀が行われた。葬儀に出席した知人が会葬御礼の葉書をFBで紹介してくれた。ご両親の「思い出も涙も、尽きることはありません」という切々とした文面に胸が詰まる。こんなにも愛された娘さんだったのだ。

 明日(21日)は、米海兵隊太平洋基地司令部のあるキャンプ・フォスターのゲート前で、「基地・軍隊を許さない行動する女たちの会」などの主催で「追悼と米軍の撤退を求める集会」が予定されている。一日も早く大規模な県民大会を開催するとともに、普天間、シュワブ、そして嘉手納基地ゲート前の抗議行動を拡大し、「全ての米軍基地撤去」の声を日米両政府に突きつけなければならない。

 女性殺害事件があったため、このブログで取り上げることはできなかったが、5月19日、この間、大きな問題となっている辺野古新基地建設事業の海上警備業務の問題点について、参議院外交防衛委員会で糸数慶子さんが質問された。

(19日、参議院外交防衛委員会で糸数慶子議員が質問(参議院のHPより))

 糸数議員は、まず、残業手当不払問題について質問をされた。8名の警備員が労基署に訴えたところ、労基署は労働基準法違反として是正勧告を出し、不払分が払われることとなった。糸数議員は、この8名以外も同じ労働条件で働いているのだから、全員の残業手当が未払いではないかと質問された。 

 ところが、眞鍋防衛省整備計画局長は、「8名の勧告対象以外に未払い分があるという情報には防衛省としては接していない」と答弁した。

 しかし、そんなことは有り得ない。今回は、午前4時半~5時半に沖縄市の会社を出発してから午前8時に海上での警備業務を開始するまでの時間、また午後5時の海上警備の終了後、会社に戻って報告書を提出して退社する午後7~8時までの時間の残業手当が未払いに認定されたものである。

 したがって、労基署に訴えた8名以外の警備員も同様の勤務条件だったことから、他の警備員についても残業手当未払いとなっているはずである。その意味で、この日の眞鍋局長の答弁は事実に反している。また落札率99.9%という入札の経過にも疑問が多い。防衛局は、受注業者の違法行為をかばうのではなく、違法行為の責任を取らせて業務契約をただちに解除すべきであろう。

 今国会の会期も限られてきたが、来週24日にも外交防衛委員会が開催される。糸数議員は、この残業手当問題や、19日の委員会で時間がなくて質問できなかった、防衛局が抗議する市民らの名前、顔写真のリストを作成していた問題等について質問をされる予定だ。

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