チョイさんの沖縄日記

辺野古や高江の問題等に関する日々の備忘録
 

辺野古新基地建設事業環境影響評価の事後調査報告書について沖縄県環境影響評価審査会で口頭意見陳述

2018年01月26日 | 沖縄日記・辺野古

 1月26日(金)、沖縄県環境影響評価審査会が開催された。防衛局が作成した辺野古新基地建設事業の環境影響評価事後調査報告書に対する審査が続いているのだが、今日は、住民からの意見陳述と、ジュゴンの専門家である粕谷俊雄元帝京科学大学教授からの意見聴取が行われた。

 住民からの意見書は3通だされたのだが、今日の口頭意見陳述は、私と奥間さんの2名だけだった。私からは、アセスの事業計画の内容が知事Jの承認なしに変更されていること、アセス評価書で約束された内容が実施されていないこと、また、今までのアセスでは見過ごされていた問題等について説明した(意見書の概要については末尾参照)。奥間さんは、汚濁防止膜の問題について陳述された。

 

 

 

 その後、粕谷俊雄さんからジュゴンについての意見聴取があった。粕谷さんは、ジュゴンの生態についての説明された後、今回の防衛局の事後調査の内容を厳しく批判された。

・「今回の事後調査は、あるべき調査・評価の要件を満たしていない」

・「防衛局は事後調査報告書で、工事はジュゴンの行動に対してみるべき影響を与えていないと結論している。しかし、不適当な調査方法、不完全な解析、調査データの質への疑問などが払拭できず、事後調査報告書の結論は早計である」

・「工事の影響はないという結論には疑問がある。立証責任は工事者側にある」

・「(石材の搬入経路を陸上から海上に変更する件については)ジュゴンの行動や安全に影響を及ぼす可能性は無視できない」

 

 今日の私たちの意見陳述、そして粕谷さんのジュゴンについての説明等が、審査会の知事への答申に活かされればいいのだが。

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<今日、陳述した私の意見書の目次> 

 

沖縄県環境影響評価審査会会長 宮城邦治様

「普天間飛行場代替施設建設事業に関わる事後調査報告書」への意見書

                      

第1.事後調査項目・内容の不備

1.「土砂による水の濁り」について

2.「ウミガメ類の来遊(接近状況)」について

3.「ジュゴン」について 

第2.環境影響評価書の「事業計画」が知事の承認なしに変更されている問題

1.当初の工程を無視した辺野古側からの護岸、埋立工事開始

2.傾斜堤護岸基礎工のための石材の海上搬送

3.ジュゴンが頻繁に確認されている海域での航行

4.K9護岸を桟橋とした石材陸揚げ

5.辺野古側での広範囲の汚濁防止膜の設置 

第3.アセス評価書で明記した内容を実施していないこと

1.工事特記仕様書の記載について       

2.石材の洗浄問題について---防衛局は砕石場への立入調査を拒否

3.サンゴ類の移植について 

第4.今までの環境影響評価では見過ごされていた問題

1.大浦湾海底部の活断層の疑い

2.大浦湾海底部の琉球石灰岩層の問題

3.米軍兵舎解体工事に伴うアスベスト問題

4.米軍兵舎解体工事に伴うコンクリート殻の処分について     

5.特定外来生物の侵入阻止策について---土砂条例の明記と、高温処理について

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