20日(金)の朝、辺野古の座り込みテントに何者かが侵入し、展示物などを破壊するという事件が発覚した。10年に及ぶ座り込みの中で、このような暴力行為があったのは初めてだという。「新基地建設反対を訴える非暴力行動」に対する暴力行為は絶対に許せない。
(2014.6.21 琉球新報社説)
6月21日(土)、キャンプ・シュワブのゲート前での辺野古埋立工事に対する抗議集会に参加した。座り込みテントへの暴力行為がが発覚したばかりなので、皆の怒りはその点に集中した。
また、ちょうど20日の日米合同委員会で、シュワブ沖訓練水域の拡大が合意されたばかりだったので、私もその経緯や問題点等について報告した。「第1水域の拡大」には法的根拠がないという抗議が集中したためか、政府は「臨時制限区域」という形式に変更せざるを得なかったのだが、いずれにしろ埋立工事の施工区域内で米軍の水陸両用戦車の訓練が行われるはずはなく、やはり法的根拠がないことは明らかだ。
座り込みテントも、もうすっかり片づけられて綺麗になっていた。この日も、大型バス等で県内外からの支援者がひっきりなしにやってきて、座り込みテントは一日中、活気にあふれていた。いくら卑劣な暴力行為が繰り返されても、こうした県民と全国の支援者の熱い視線が寄せられている限り、反対住民は屈しない。
*********
特に最近になって、沖縄の反基地闘争へのこうした暴力行為が続いている。
北部訓練場のヘリパッド建設反対運動の現場でも、今年4月、メインゲート前に設置した「米兵の権利」などを訴える看板が破壊された。また、先週には、韓国の市民運動団体からの支援の横断幕の破損行為も明らかになっている。
(2014.4.21 北部訓練場メインゲートで破壊された看板)
そして、一昨年10月以来の普天間基地ゲート前での抗議行動でも、同種の破壊・暴力行為が続いている。昨年11月には、大山ゲート前で、我々の横断幕や幟を固定するためのコンクリート・ブロックが何者かによって壊され、なんと水路の暗渠入口に捨てられていたこともあった。
(2013.11.6 普天間基地大山ゲート。水路の暗渠入口に捨てられたコンクリートブロック)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
このような卑劣極まりない暴力を行使した者たちは、これが大多数の県民の「辺野古新基地建設反対」への思いをさらに強め、さらなる非暴力の結集につながることを思い知るべきであろう。