「あ、あんたは?」
シリスは恐る恐る質問した。
「質問しているのは俺だ。桃色の魔女神ってのはお前か?」
「だだだ、だとしたらどうだって言うの?あたい、脱がないんだからね、絶対に」
「脱ぎたくなきゃ脱がなきゃいいだろう。俺が知るか」
「本当に誰なの?」
「俺の名はリグレットだ。リグレット・ギルティ。魔女神を殺しに来た」
「あ、あたいは別に魔女神なんかじゃ……」
「お前の噂は聞いている。変わり者の魔女神だそうだな。お前を始末するかどうかは決めていない」
「ほんと?じゃあ助けに来てくれたの?」
「それも決めてない」
「助けて下さい」
「………」
リグレットはあっけにとられた。
続く。