「残念だったな。その使えない部下のお陰であんたは命を落とすんだ」
「部下だなんて思ってないわ。部下っていうのは私に有益な物を提供する者の事よ」
「まぁいい、出てこい。ブッ倒してやる」
「おしゃべりな雌豚が言ってたでしょ?かくれんぼ……しましょ。鬼はあなた。私を見つけてね」
「くそったれ」
「この町には普通の人間と私の使徒が一対九の割合いるわ。確かに九割は使徒だけど、一割は普通の人間……私もその中に混じっている。あなたに区別がつくかしら?」
「襲いかかって来た奴をブッ倒して行けば良いだけだ」
「私からは攻撃しないからそれだと永遠に会えないわね。それに催眠術でもかけて普通の人間にも攻撃をしてもらおうかしらね。どう?楽しい遊びでしょ。人を殺めた罪悪感に耐えられなくなったらいつでもおっしゃいな。私が快楽と共に、素晴らしい人殺しの世界に連れてってあげるから」
「くそ女が」
「――あぁ、そうそう、貴方に情報を提供した情報屋、トーマス、カルロス、リズ、クリスティンだったかしら、貴方に余計な情報を与えている恐れのある奴はみんな始末しておいた方が良さそうねぇ。私に取って、目障りな感じがするわ」
「てめぇ……」
「あはは、さあ、表に出て来なさいな、ゲームはスタートしたわ」