「やっぱり……誤解してたんだ……」
「あ、あんた……」
「お、お客様……」
振り返ると先ほど帰られたはずのスティービー様が。
「僕は、実は持病があるんだ」
「ふん、持病が何だって?」
「さんごさん!申し訳ありません、お客様、なんとお詫びしたら良いのか」
「いや、良いんです。僕の虚言が元で傷ついた女の子達がいるのも事実ですから」
「何か御理由がありそうですね」
「実は、まだ、奇病におかされています。サギ病という病に」
「は?何言ってんのあんた?」
「さんごさんは黙ってなさい」
「はいはい、わかりましたよ」
「すみません、本当にすみません。僕は鳥の中でも鷺科の鳥人間なんです。鷺と人間の混血種でこの二つが合わさると本人とは無関係に情報を偽り、相手を騙してしまうという奇病があるんです。まだ、医療の学会でも発表がまだなんですけど」
続く。