リグレットは右腕で紫光の剣、左腕で桃光の刀の二刀流で相手をする事にした。
力では押し負けていても二種類の色を持つ、リグレットには茶色一色のマリスは苦戦する筈だからだ。
マリスは伸ばした爪で攻撃を仕掛けるが、異なる色の力がぶつかれば、それぞれに抵抗負荷がかかる。
それは、リグレット側、マリス側双方にあるのだが、二色を扱っているリグレットの方がその抵抗が少ない。
逆に、マリスの方が、ぶつかる度に交互に色違いの抵抗負荷がかかるため、負担が大きくなる。
また、力はマリスの方があるが、戦って来た戦歴はリグレットの方が上だ。
逆にマリスは上から命令をしていただけで自らの手を下すのは生け贄の肝を食べる時だけだった。
戦闘経験の差から双方の戦いは次第に、リグレットの方が押してきた。
続く。