が、下着姿で監禁されている女の子を見捨てるというのも後味が悪い感じがしたので、とりあえず、拘束具だけ、取った。
「……後は好きにしろ。何処へなりと行くが良い」
「え~、こんな所で解放されたって、あたい、何処にも行けないよぉ~ちゃんと助けてよぉ~」
「魔女神なら、使徒でも何でも増やせばいいだろうが。兵隊の元なら町の一割が普通の人間として残ってるみたいだぞ。もっとも、それをやったら、その時から俺の獲物になるがな」
「じゃあ、ここから助け出してよぉ~あたい、こんな所に放置されたら殺されちゃうもん」
「……足手まといになる……」
「そんな事言わないで助けてよぉ~あなたが、解いたんだよ、これ。最後までちゃんと責任持ってよぉ」