また、リグレットの様な立場の者に情報を流す時は有料だ。
有料がたまに無料になる時もあるが、その時は情報を得た者もそれに見合った情報を提供するか罠という事もあり得る。
情報屋は常に疑心暗鬼な状態で生活しているのだ。
身体に良い職業とは言えなかった。
だからこそ、なるべく信頼を得られる人材を求める。
その人間になら、情報屋が誠意を尽くして接している限り、裏切られる可能性は低いからだ。
カルロスにとってその対象がリグレットだった。
たまたま、知り合いの知り合いで、リグレットの人物像を理解していたという事もあるので、カルロスが裏切らない限り、リグレットの方から何かするという事はほぼ無いと判断していた。