最近体育祭で実施の多い「組み体操」の危険性についての話題がいろいろな所で指摘されています。生徒たちにとってチャレンジすることや協力することの経験は欠かすことができませんが、大きな事故やケガの発生が予見されることは未然に防がねばなりません。いろいろな方面、角度からの検討を早急に進めることが急務だと思いますが……。
<組み体操事故>大阪府八尾市10年で36校139人骨折
毎日新聞 10月16日(金)18時46分配信
大阪府八尾市立の小中学校で組み体操の最中に骨折などの事故が相次いだ問題に関し、八尾市教委は16日、過去10年間に小中学校44校のうち36校で139人が骨折していたと発表した。今年の体育大会で10段ピラミッドが崩れて5人が骨折などのけがをし、市教委の調査のきっかけとなった大正中は、10年間で20人が骨折しており最多だった。市教委は今月中に検証委員会を設置し、来年度以降の組み体操の実施の是非などについて検討する。
市教委によると、骨折は小学校で50人、中学校で89人だった。種目別では、肩の上に立って円塔をつくる「タワー」が26人と最も多く、2人の肩の上に乗る「2段組」が19人、「ピラミッド」が17人と続いた。2~4年連続で骨折事故があった小中学校は延べ17校に上った。
記者会見した柿並祥之学校教育部長は「139人という数は、重く受け止めなければいけない。体育大会だけでなく、学校生活の事故防止につなげる検証委員会にしなくてはいけない」と話した。【寺岡俊】