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学校で起きる事故について考えるⅢ~子どもたちの安全優先~

2015-10-22 22:01:41 | 教育

また組み体操のリスクに関する話題が! 協調・協力の大切や見栄えのよさに目が行きがちなイベントの組み体操。しかし、事故が多く、最悪の場合は死や大けがにつながるリスクが潜んでいます。事故が起きてからでは遅いですよね。下記の記事などを基にしてしっかりとした検証、検討が不可欠であると思うのですが……??

組み体操「タワー」危険!! 落下で頭部外傷のリスク大

 全国の学校で組み体操事故が問題になる中、肩を組んだ人間の上に立つ「タワー」と呼ばれる技は、落下による頭部外傷の危険性が高いとの調査結果が、二十一日に東京都内で開かれた「日本救急医学会総会・学術集会」で発表された。タワーは近年流行傾向にあり、巨大化が問題視されている。

 発表したのは、千葉県の松戸市立病院救命救急センター長の庄古(しょうこ)知久医師。二〇一二年から今年十月までの約四年間に、学校での組み体操事故が原因で同病院で治療を受けた十一~十五歳の二十八人を調べた。

 その結果、タワーによる事故が十八人と最多で、全体の64%を占めた。四つんばいの人間が三角形に積み重なるピラミッドが原因だったのは八人、補助倒立などが二人だった。二十八人のうち二十七人は運動会や体育祭の練習中に事故に遭っていた。

 タワーで負傷した十八人中、十七人が上段から落下し、うち十五人が頭部を地面などに打ち付けていた。今年五月には、県内の男子中学生(14)が五段タワーの最上段から落下して頭の骨を折り入院。同月、三段タワーの最上段から落ちた同県内の男子小学生(11)は頭蓋内出血で開頭手術を受け、難聴の後遺症が出た。

 庄古医師は「肩の上に立つタワーはバランスを取りづらいため落下しやすく、頭部を打ちやすいのではないか。八割は三段以下のタワーから落下しており、タワーは禁止すべきだ」と話す。

 スポーツ事故を研究している名古屋大の内田良准教授(教育社会学)によると、最も高い五段タワーは三十~四十人程度で組み、高さは約四メートルに達する。下二段が四つんばいで土台となり、三段目より上は肩を組んだ人間の上に立ち上がる。内田准教授は「巨大化で危険性が指摘されてきたピラミッドに代わり、近年タワーが流行している。タワーは段数が低くても危険だ」と話している。 (細川暁子)