つれづれ日記

チェリスト秋津のつれづれな日記です。

ビョーキ?

2009年05月04日 11時32分56秒 | Weblog
昨日、二日間に渡り開催していたチェロセミナーが無事終わりました。

総勢10人のセミナーになり、ロッシーニ「セビリアの理髪師」序曲、ショパン前奏曲(ピアノ曲)より第4番、グリーグ・弦楽オーケストラのための二つの悲しい旋律より「晩春」、の3曲を取り上げました。
参加者は僕の現在のお弟子さんたちが多かったですが、上は60歳以上、下は中学2年生まで、なかなか幅広い年齢層の団体でした。
初めての方も何人かおられ、それぞれに有意義な二日間だったとコメントを頂けて、僕もホットしたところです。
それで、今回のセミナーでいろいろなことについてお話をしたり、アドバイスをしたりしましたが、一番印象に残っているセリフが「また、ビョーキがでましたよ!」でした。
意味は、簡単に言うとテンポのことでした。
音楽の流れの中で、気持ちが入って遅くなったり、気持ちを持っていこうとして速くなったりするのは自然なことですが、自分の意識の中になくても、意に反して何かしようとして逆効果になっていることが結構あるのです。
フレーズのなかの到達点に向かう時(小節をまたぐとき)に、何故か待ってしまうこと、このビョーキのことを結構指摘したのでした。

この話はあとで反省会をした時にも出て、やはり、日本人は集団になると周りと足並みを揃えようとする習慣があり、何かしようとしたとき周りの様子を見るとか、一歩前に踏み出す時に、ちょっとためらいがちになるとか、これはひょっとして国民性も関係あるかも? というところまで話が発展したのでした。

うーん、話が深いなあ。


おわり