昨日はあいにくの雨でしたが、国立劇場で踊りの会がありました。
私は荻江の「鐘の岬」を弾いてきました。
この曲は長唄「娘道成寺」のダイジェスト版とも言える曲で、荻江では一番の人気曲です。
私も何回演ったか分からないほど、演らせていただいております。
荻江はそもそもが長唄と違って、座敷用に作られた音楽ですので、
表現方法がとても、デリケートかつ、繊細なのです。
狭い室内での鑑賞に耐えるべく、そうなったのですが、
つくづく日本人の感性の豊かさに驚かされてしまいます。
同じ三味線音楽なのに、微妙にニュアンスが違う。
もちろん、撥の当てかたや、運指のスピード、リズムの運びが違うのですが、
今やその違いを感じ取ることのできるリスナーは皆無に近でしょう。
惜しいこととは思いますが、これも時代の淘汰とあきらめざるをえません。
せめて我々の存命中は、波に逆らって精一杯悪あがきをしていたいと思います。
〓 〓 〓
tea breaku・海中百景
photo by 和尚
私は荻江の「鐘の岬」を弾いてきました。
この曲は長唄「娘道成寺」のダイジェスト版とも言える曲で、荻江では一番の人気曲です。
私も何回演ったか分からないほど、演らせていただいております。
荻江はそもそもが長唄と違って、座敷用に作られた音楽ですので、
表現方法がとても、デリケートかつ、繊細なのです。
狭い室内での鑑賞に耐えるべく、そうなったのですが、
つくづく日本人の感性の豊かさに驚かされてしまいます。
同じ三味線音楽なのに、微妙にニュアンスが違う。
もちろん、撥の当てかたや、運指のスピード、リズムの運びが違うのですが、
今やその違いを感じ取ることのできるリスナーは皆無に近でしょう。
惜しいこととは思いますが、これも時代の淘汰とあきらめざるをえません。
せめて我々の存命中は、波に逆らって精一杯悪あがきをしていたいと思います。
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tea breaku・海中百景
photo by 和尚