西園寺由利の長唄って何だ!

長唄を知識として楽しんでもらいたい。
軽いエッセイを綴ります。

総踊り

2017-01-31 | 浮世絵
これは鳥居清信(寛文4〜享保14・1664〜1792年)の浮世絵で、
猿若座の「総踊り」の様子を描いたもののようだ。

この頃は野郎歌舞伎になって久しい時代だが、
前髪の若衆も交じっているところをみると
野郎頭ばかりでもなかったのだろう。
上の方で踊っている額帽子を着けた野郎は女の姿で、
若衆髷の前髪付きは刀を差し若衆姿だ。

この頃の役者絵はに各々の着物に紋が大きく描かれ、
だれだかがすぐ分かるようになっている。

市川団十郎(初代)が右下で踊っている。
三味線は当然杵屋勘五郎(2世)だろう。

     
コメント
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