西園寺由利の長唄って何だ!

長唄を知識として楽しんでもらいたい。
軽いエッセイを綴ります。

今藤会

2010-09-26 | 仕事関係
今日は国立劇場大劇場で
「3世今藤長十郎27回忌追善、今藤会」がありました。

朝の10時45分に幕が開き、
今藤の名取り100名による「廓丹前」。
そして次が、素人さん達90名による「花見踊り」。

朝早くから新幹線でかけつけた、宮川町の舞妓ちゃんたちが
前列に並んで熱演です。


舞台の袖で、どなたかのバッグを預かり、
ニコニコしていらっしゃる杵屋栄八郎さんを見つけました。
ちょっとカマっぽいポーズをねだりましたが、
中堅精鋭NO1ですよ。


そして第1部のとりが、市川団十郎丈の「都鳥」。

十数年振りの三味線だそうですが、とても鮮やかに弾いていらっしゃいました。
演奏するお姿もさすが、品があって、とてもきれいです。
ワキを弾いていらしゃるのが、会主の4世長十郎氏。
お唄は、今藤文子先生、郁子さん、杵屋秀子さんです。

第2部の開きは、
中村富十郎丈のお子様による「お月さま」。

三味線が中村鷹之資ちゃん。唄が愛子ちゃん。
富十郎丈の屋号は天王寺屋さんですので、
「若天王、姫天王!」と、大向こうがかかっていました。
本当に可愛らしい。

そして最後は、市川団十郎丈による舞踊「新曲浦島」と、
松本幸四郎丈による舞踊「藤船頌」で締めくくりました。
終演は9時でした。