西園寺由利の長唄って何だ!

長唄を知識として楽しんでもらいたい。
軽いエッセイを綴ります。

72-淡島

2009-10-17 | 時系列的長唄の見方(c)y.saionji
富士田吉治―71「淡島」


そして、次は浄瑠璃の”表具屋節”を持ってきた。
廓は怖いぞ、と戒める。


『本地は即ち 虚空無天の御容姿にて(女郎の真の姿は、包容無限、相手選ばず)
 丑寅の御方は(鬼門の方角には)
 一代男を守り本尊と掛けられて(好色男の世之介が、守り本尊として鎮座しているのだから)
 腰より下は地につかず(腰から下がふわついて)
 とんとはまるが浮世川(どっぷりはまるのも当たり前)
 うつぼ船やら 三谷船(いろんな船でえんやらやっと、通うのさ)』

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tea breaku・海中百景
photo by 和尚