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西園寺由利の長唄って何だ!

長唄を知識として楽しんでもらいたい。
軽いエッセイを綴ります。

芸者

2018-12-23 | 浮世絵
これは豊原周延(とよはら ちかのぶ・天保9〜大正元・1838〜1912年)の浮世絵だ。
制作年は明治2(1869)年、タイトルは「春色三十六会席 築地青栁」とある。
三味線を持った芸者は築地小つる、踊っているのは小よしだ。

書き入れはにじんでいて読み取れないが、
ホテルの五階とかいう文字が見える。
面白い。

   

祝宴

2018-12-21 | 浮世絵
これは豊原周延(とよはら ちかのぶ・天保9〜大正元・1838〜1912年)の浮世絵だ。
制作年は明治初年とあるが、日清講和条約の調印を祝った内容なので
明治28(1895)年の東京日日新聞の新聞錦絵だろう。

串戸某氏の宴席の模様らしい。

 

書き入れは
「転転堂主人記
 吾邦清国と和議なりし 吉報を得て喜悦の眉を開くや桜の人
 串戸某氏は一家親戚朋友等を召集ひ
 旭章の国旗を屋内に飾り 宴を設けて 愉快を極め
 凱歌に換える花走唄○て舞う慶賀の声は 四百余洲の果へも響かん」
 

芸者

2018-12-19 | 浮世絵
これは豊原周延(とよはら ちかのぶ・天保9〜大正元・1838〜1912年)の浮世絵だ。
制作年は明治2(1869)年、タイトルは「春色三十六会席 甚左衛門町百尺楼」とある。
立っている芸者は正木屋いく、三味線を弾いているのはみよし新婦みだ。

この頃は料理屋が大流行りだったのだろう。

   

書き入れは
「百尋の深きを怖れて 百尺の高きにのぼるは 
 酒池肉林の名所を望まんと 欲張るにて悪しきは言わず
 芳町のよしと名指しの芸者の座付き
 心のこまの本調子も たちまち狂う三下り
 ヤレソレこれを如何せん さめての上の御分別
 とかく中庸の中酒こそ 酔心よき楽しみなれ

 仮名書魯文記」
 

明治の芸者

2018-12-18 | 浮世絵
これは落合芳幾(おちあいよしいく・天保4〜明治37・1833〜1904年)
の浮世絵だ。
制作年は明治2(1869)年、タイトルは「春色三十六会席 柳島橋本」とある。
三味線を持った芸者は柳橋のさと姐さん。

    


書き入れは
「橋本の湯上がりは柳島の風にくしけずり…」
あまり意味がないので省略する。

天覧劇

2018-12-15 | 浮世絵
これは豊原周延(とよはら ちかのぶ・天保9〜大正元・1838〜1912年)の浮世絵だ。
制作年は明治20(1887)年、タイトルは「高貴演劇遊覧之図」とある。

演劇改良会による実験演劇のようだ。
天皇・皇后・内外高官などを招いて、麻布鳥居坂の井上馨邸で行なわれたものだ。

これは9代目団十郎と5代目菊五郎の「勧進帳」のようだ。
舞台は通常の約半分、しかもすぐ目の前に観客がいる、
4日間の公演で、団十郎は6キロもやせたという。