きょうは節分です。
この日は立春(旧暦新年)の前日、つまり大晦日にあたります。
節分には鰯の頭を焼いたものを柊の枝に差して門口に飾り、
年男が炒り豆をまいて疫病神を追い払い、
幸多き新年を迎えるという日なのです。
長唄にもこの日を題材にした曲があります。
「立春の豆打」(りっしゅんのまめううち)
「それ 立春鬼やらい 恵方に向かって再拝なし
悪魔外道を降伏の 桃のようようたる丸かせを
蹴破る勢 魁(さきがけ)の
これ雪中の梅の鶴 羽をのす素袍荒若衆」
(つづく)
意訳
そもそも立春の鬼やらい、恵方に向かって二度拝み
悪魔や邪悪を降伏する。
桃の若々しい作り物を、えいと蹴破って出てきたのは、
梅鶴の紋(これを踊った尾上多見蔵の紋所)を付けた素袍姿の桃太郎。
柊鰯(ひいらぎいわし)