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西園寺由利の長唄って何だ!

長唄を知識として楽しんでもらいたい。
軽いエッセイを綴ります。

「大江戸芝居年中行事」終了

2019-07-08 | その他 (c)yuri saionji
折々掲載していました「大江戸芝居年中行事」26篇、終了しました。
結構面白かったです。

長唄は芝居と一蓮托生できていますので、より深く長唄を理解するには
芝居の成り立ちから知る必要があるようです。

今後は、初期の歌舞伎を順を追って見てみようと思います。
どんなものになるか、まだ未知ですが乞うご期待です。

    



流し

2019-03-22 | その他 (c)yuri saionji
これは高橋弘明(1871〜1945年)の版画だ。
タイトルは不詳、制作年は1930年とある。

新内流しのようだが、三味線が一挺でなので違う。
これは浮世節の流しだ。
浮世節は大正時代に創られた大衆芸能の一つです。
おそらくは夫婦一組で流したのだろう。

    

爪びき

2019-03-10 | その他 (c)yuri saionji
これは伊東深水(明治31〜昭和47・1898〜1972年)の日本画だ。
タイトルは「爪びき」、制作年は不詳だ。

壁によりかかって三味線を爪弾く芸者か。
この頃は指掛けというものがまだポピュラーではなかったようで、
このように襦袢を引っ張り出して指掛けがわりにしていたのだ。

当然早い手のある長唄などは弾けないので、端唄か小唄かの類いだろう。

   

浪曲

2018-02-11 | その他 (c)yuri saionji
これは明治末年の寄席の絵で、
浪曲を演じているところだ。

まだ今のような舞台の様式は整っておらず、
曲師という三味線弾きも一緒に舞台に並んでいる。

やかんのかかった火鉢が置いてあったりしてのどかな光景だ。

寄席に出るまでは道ばたや縁日の粗末な仮設小屋で演じていたのだから
これは大出世といえる。