随分間があいてしまいましたがチイ子は元気です。夏休みの宿題がまだ、というところで終わってましたが、宿題はもちろん無事出し終わりました。いつの間にもう冬…
ヴァイオリンの事を一応書いておこうと思います。コンクールは二つ出たうちの一つは最終まで行きましたが無冠。もう一つは最終手前でダメでした。今チイ子は中学一年生なので、中学生というカテゴリーではどうしても難しいのかもしれません。しかも日本のコンクールは本当にレベルが高い。こちらでは学生音楽コンクールが一番有名なコンクールですが、それに出るレベルの子達も皆チイ子が出たコンクールにも出ている為、必然的に全てのコンクールのレベルは高めです。そして、春に発表された課題曲を皆長い時間かけて仕上げて来ているので、付け焼き刃の曲では太刀打ち出来ません。
チイ子はサンサーンスの3番でしたが、それだって正味2ヶ月やってるかどうかくらいなので…
でも先生はコンクールをそう重要視していないので、これからもそんなスタンスでコンクールに挑む事になりそうです。元々チイ子は飽き性なので、同じ曲を半年とか無理な話なのですが…
今取り組んでいるのはラロ。これを巡って一悶着ありました。
本当は先月、同じ週に試演会(先生の生徒さん達の前で全楽章を披露する場です。基本、全楽章仕上がってないと出られません)と音楽教室の発表会があったのですが、直前の締め切りレッスン日までに全楽章の暗譜があやふやだったため、先生と伴奏の先生からお叱りを受け、二つともキャンセルとなってしまったのでした。
先生「こんなので出すわけにはいかない!もう発表会も試演会も無しですよ」
伴奏の先生「こんな状態ではこれ以上伴奏したくありません」
お二人ともとても厳しいお言葉で、チイ子も呆然としていましたね…
後でお電話して先生と長くお話ししました。これからどうするかと。
「練習が足りなくてうまくいってなくても試演会や発表会に出られると思ったらあの子の為にならないからね。」と先生。Y先生(伴奏の先生です)も、断固として今回の機会は無くすべきとお話しされていたそうです。それもチイ子を思ってのこと。先生方のお考えはごもっとも。親から見ても練習はいい加減、暗譜あやふやな状態で何度も「それでいいの?それで先生の前に出るの?大丈夫なの?」と言ってもチイ子は知らん顔で「大丈夫大丈夫」とのらりくらりと練習をかわしていたのですから。
先生がおっしゃるには、大曲を全楽章暗譜して人前で演奏するのは至難の技で、いくら技術的に上手な人でも訓練していないと大人になってからでは本当に難しいのだそうです。それは1楽章を丁寧に演奏するのとは違った、全楽章を通すための神経の使い方があるそうで、その事をご自分の生徒には当然の事の様に教えるのだけれど、そういう事をせずに大学生になってから先生の所に来た生徒さん達は一様に皆ものすごい苦労をされるそうです。それも当然の事。だって、全楽章通すと大抵30分位の長さになるのですから。それを暗譜というのはいくら記憶力が良くても訓練をしていなければ無理というものです。
「あの子にはそういう事を当然の事として教えていきたいのよ。こんなとこで躓くなんて本当にもったいないから。」
でも、アメリカで三年ほどそういった訓練をしていなかったので全楽章を通すという事が結構大変になっていたのです。アメリカの先生は楽章ごとの発表で、全楽章を通した事はありませんでしたから。なので、リハビリの様に比較的短めなヴュータンなどでまずは始め、次にサンサーンス、そして今回のラロでとうとうコケてしまったという事でした。
技術的にはヴュータンの方がよっぽど難しいと先生はおっしゃいます。多分チイ子的に好き嫌いが激しく、ラロは自分で先生に弾きたいと言ったものの、始めてみると思った程楽しくなかった、で飽きた。という事でしょうか…
結論から言いますと、結局試演会は流れたものの、先生方の救済策で、期日までもう一度チャンスを頂ける事になり、必死で練習していってなんとか発表会だけは出させて頂ける事になったのでした…今回の事でチイ子にはものすごい勉強になったと思います。これまで試演会が流れた事は一度もなかったので、本当にダメな事があるんだと知る事が出来たのは収穫でした。今がチイ子にとって、ヴァイオリンをやっていくなかで分岐点なのかもしれません。
ラロの試演会は今月半ばに延期となり、今週そろそろ全楽章暗譜がまた始まりますが、前回よりは楽しんで練習しています。先生が良かれと思ってラロの全楽章暗譜をものすごいスケジュールで詰め込んでくださったのはチイ子的には苦痛だったようで、今はかなり余裕を持ったスケジュールで楽章毎の楽しさを見いだせているようで、これでよかったのかなとも思えます。
先生の頭の中ではチイ子の演奏する曲のスケジュールがビッシリ組まれていて、それが崩れたのは申し訳なかったと思いますが、今はもう少しゆっくり成長していくのもありかと思っています。
ヴァイオリンの事を一応書いておこうと思います。コンクールは二つ出たうちの一つは最終まで行きましたが無冠。もう一つは最終手前でダメでした。今チイ子は中学一年生なので、中学生というカテゴリーではどうしても難しいのかもしれません。しかも日本のコンクールは本当にレベルが高い。こちらでは学生音楽コンクールが一番有名なコンクールですが、それに出るレベルの子達も皆チイ子が出たコンクールにも出ている為、必然的に全てのコンクールのレベルは高めです。そして、春に発表された課題曲を皆長い時間かけて仕上げて来ているので、付け焼き刃の曲では太刀打ち出来ません。
チイ子はサンサーンスの3番でしたが、それだって正味2ヶ月やってるかどうかくらいなので…
でも先生はコンクールをそう重要視していないので、これからもそんなスタンスでコンクールに挑む事になりそうです。元々チイ子は飽き性なので、同じ曲を半年とか無理な話なのですが…
今取り組んでいるのはラロ。これを巡って一悶着ありました。
本当は先月、同じ週に試演会(先生の生徒さん達の前で全楽章を披露する場です。基本、全楽章仕上がってないと出られません)と音楽教室の発表会があったのですが、直前の締め切りレッスン日までに全楽章の暗譜があやふやだったため、先生と伴奏の先生からお叱りを受け、二つともキャンセルとなってしまったのでした。
先生「こんなので出すわけにはいかない!もう発表会も試演会も無しですよ」
伴奏の先生「こんな状態ではこれ以上伴奏したくありません」
お二人ともとても厳しいお言葉で、チイ子も呆然としていましたね…
後でお電話して先生と長くお話ししました。これからどうするかと。
「練習が足りなくてうまくいってなくても試演会や発表会に出られると思ったらあの子の為にならないからね。」と先生。Y先生(伴奏の先生です)も、断固として今回の機会は無くすべきとお話しされていたそうです。それもチイ子を思ってのこと。先生方のお考えはごもっとも。親から見ても練習はいい加減、暗譜あやふやな状態で何度も「それでいいの?それで先生の前に出るの?大丈夫なの?」と言ってもチイ子は知らん顔で「大丈夫大丈夫」とのらりくらりと練習をかわしていたのですから。
先生がおっしゃるには、大曲を全楽章暗譜して人前で演奏するのは至難の技で、いくら技術的に上手な人でも訓練していないと大人になってからでは本当に難しいのだそうです。それは1楽章を丁寧に演奏するのとは違った、全楽章を通すための神経の使い方があるそうで、その事をご自分の生徒には当然の事の様に教えるのだけれど、そういう事をせずに大学生になってから先生の所に来た生徒さん達は一様に皆ものすごい苦労をされるそうです。それも当然の事。だって、全楽章通すと大抵30分位の長さになるのですから。それを暗譜というのはいくら記憶力が良くても訓練をしていなければ無理というものです。
「あの子にはそういう事を当然の事として教えていきたいのよ。こんなとこで躓くなんて本当にもったいないから。」
でも、アメリカで三年ほどそういった訓練をしていなかったので全楽章を通すという事が結構大変になっていたのです。アメリカの先生は楽章ごとの発表で、全楽章を通した事はありませんでしたから。なので、リハビリの様に比較的短めなヴュータンなどでまずは始め、次にサンサーンス、そして今回のラロでとうとうコケてしまったという事でした。
技術的にはヴュータンの方がよっぽど難しいと先生はおっしゃいます。多分チイ子的に好き嫌いが激しく、ラロは自分で先生に弾きたいと言ったものの、始めてみると思った程楽しくなかった、で飽きた。という事でしょうか…
結論から言いますと、結局試演会は流れたものの、先生方の救済策で、期日までもう一度チャンスを頂ける事になり、必死で練習していってなんとか発表会だけは出させて頂ける事になったのでした…今回の事でチイ子にはものすごい勉強になったと思います。これまで試演会が流れた事は一度もなかったので、本当にダメな事があるんだと知る事が出来たのは収穫でした。今がチイ子にとって、ヴァイオリンをやっていくなかで分岐点なのかもしれません。
ラロの試演会は今月半ばに延期となり、今週そろそろ全楽章暗譜がまた始まりますが、前回よりは楽しんで練習しています。先生が良かれと思ってラロの全楽章暗譜をものすごいスケジュールで詰め込んでくださったのはチイ子的には苦痛だったようで、今はかなり余裕を持ったスケジュールで楽章毎の楽しさを見いだせているようで、これでよかったのかなとも思えます。
先生の頭の中ではチイ子の演奏する曲のスケジュールがビッシリ組まれていて、それが崩れたのは申し訳なかったと思いますが、今はもう少しゆっくり成長していくのもありかと思っています。