チイ子の日記

今日も元気に頑張ります!

才能の奴隷?

2016-06-19 21:34:21 | Weblog
運動会も無事終わり。チイ子は係活動や応援など頑張りました。出た種目の結果はさておき…取り組む姿勢は素晴らしかったです。

今はもうすぐある期末試験に向けて勉強しないといけない時期に来てますがチイ子はあんまり家で勉強しません。最低限の宿題さえ提出が遅れて怒られています。。この調子だと成績も芳しくないのではと予想しています。中間テストの点数的には素晴らしい出来だったけど、忘れ物、とくに宿題や提出物は成績にとても響くのではと思います。

でも今チイ子の心の中を大きく占めているものは勉強でももちろんなく、ヴァイオリンでもなく、カルタ。「ちはやふる」という競技カルタを題材にした映画を観てからずっと、カルタをやりたいと言って家では百人一首を暗記しています。本当に熱しやすくまあまあ冷めにくいチイ子なので、一度何かのブームが始まるといろんなことそっちのけになるため困ります…もうパフューム(映画の主題歌)も聞き飽きた…

「なんで「ちはやふる」がそんなに人気あると思う?一つのことに夢中になって青春の全てを賭けている登場人物がとても魅力的だからではないかと思うんだよ。」

自宅から1時間ほどかかる場所なら日曜日に朝から夕方までカルタを習える(チイ子は日曜日しか空いてないので)所がある!とパソコンで調べ上げているチイ子に話してみました。

「競技カルタも、将棋も、バレエもヴァイオリンも、なんでも小さい頃からずっと取り組んで積み重ねてきた経験がものをいう事が多いでしょ。でも普通あまりそんな風に打ち込めるものに出会える人はそんなに多くない。だから私もそういうものを持ってる人が羨ましいし、魅力的だなあって思うよ。チイ子にもヴァイオリンがあっていいなあって。一週間は7日間しかないけど、その内の1日を費やすのはどうなの?ちはやふるの主人公は絶対そんな事しないと思わない?日曜日は空いてるからバドミントン習いに行こうって言う?時間の全てをカルタに賭けたいと思うんじゃない?だから、みんなが魅了されるんでしょう?」

結構色々考えて話してみたつもりが

「ママが言ってる事意味がわかんない。もっと簡潔にわかりやすく何が言いたいのか説明して」

しばし沈黙。
一言、もっとヴァイオリンに集中せよ!ということなんですが…そうはあんまり言いたくない母なのでした。しかも時間が空いていれば練習するかというと必ずしもそうではないし。よっぽどカルタを習ってる方が時間の使い方として有意義だとも思えるのです。
私だってチイ子が楽しそうにカルタを覚えたりしてる姿は好きなのです。でもね…丸一日。

先日、ヴァイオリンの先生が「才能のある人はその才能の奴隷になる」という話をされていました。ある才能があるとすると、それに対していろんな犠牲を払わなくちゃいけない。やりたい事は自由に出来ず制限が生まれて、その才能のために多大な時間をかけることが要求されるようになるのです。そういう人を結構見てきたと。

チイ子がどれだけ才能があるかは置いといて…でもチイ子に当てはめて話されていた事としては、本当はチイ子は学校で部活(バレーボールかテニス)がやりたかったけど曜日の都合がつかず諦めました。最近では秋にある学祭の実行委員に多数決で推薦され本人もものすごくやりたかったけど、夏のコンクールに出るにあたって忙しい先生方(伴奏の先生もものすごく忙しい方です)のスケジュールにこちらが合わせられないならばコンクールには出られない。それでもよければどうぞ実行委員をおやりなさい、やりたい方を選んでいいのよと先生に言われチイ子は迷わずコンクールを選びました。。

そういう犠牲のもと成り立ってる訳なのです。
「この子は結構色んなものをヴァイオリンの為に捨てているのよね」
そう。部活、実行委員、その他色んな諦めてきた事を忘れて本気でカルタ会に入会??

しばらくほとぼりが冷めた頃、チイ子が言いました。

「ママが言ってた事解ったよ。ヴァイオリンで千早(主人公の名前)になれって事でしょ。」

どうやらカルタ会入会は諦めたようです。
でも百人一首を覚えるのは続くのかな。それくらいはどしどし付き合いたいと思います。やれやれ。