チイ子の日記

今日も元気に頑張ります!

その後

2016-12-23 10:18:03 | Weblog
前回随分更新が遅れていたので今回は早めです。
チイ子のケガの件は随分元気になり痛みもなくなってきたようです。もうこれで一安心です。
いいタイミングで学校から貰ってきた骨密度の結果報告、チイ子は同年代と比べ断トツに骨密度が高くなんと131%!クラスではもちろん1番だったそう。他のお友達のを聞いてみたら80%台とかが多かったそうなのでチイ子の骨の頑丈さが浮き彫りに。結構派手にケガをしても骨折は免れてきたのはこういう訳だったのです。以前からチイ子の骨は太いとは気付いていたのですが、密度まで高いとは嬉しい限りです。成長期の関係もあると思いますが今後も維持出来たらいいな。

ヴィエニアフスキの1番、譜読みしていたらチイ子が「難しい…こんなのどーやって弾くの」と匙を投げていました。譜面を見ると、確かに物凄く難しそう。それでもできる限り仕上げてレッスンに向かいました。先生曰く、「この曲すごく難しいのよ。曲の難易度がそもそも高いの。でもものすご〜くロマンティックな曲よ。好きでしょ?」
はい!とチイ子。先生はチイ子の好みをよく理解されています。
「ラロよりさらにもっと自由よ。好きでしょ?」
はい!とチイ子(笑)

レッスン後はすこしコツが掴めたようで良かったです。家に帰って練習するのかな〜と思いきや…今日は幼馴染の友達が朝から来て、一緒に百人一首をやっています。今では別々の学校に通う二人ですが、各々の冬休みの宿題で何首か覚える課題が出ている様子。
二人を見ていると幼稚園から四年生までずっとケンカと仲直りを繰り返して来た歴史からくる安定感を感じます。そういう友達は貴重なので大事にしてほしいと思います。
でも、確か午後は別の友達の誕生日パーティに行くって言ってたのに…いつ練習するのでしょうか。


怪我の功名

2016-12-17 10:42:24 | Weblog
やっとラロの全楽章の発表が終わりました。
結果は先生的には大成功との事でホッとしています。実は発表の2日前、学校の体育の時間にマット運動の倒立からの前転で、支えてくれるお友達がうっかり手を離してしまったようで首から落ちてしまったというハプニングがありました。
学校から電話が掛かってきて迎えに行き、そのまま病院へ。レントゲンを撮ってもらったところ、幸い骨には異常ありませんでしたが背中や肩が痛むらしく、痛み止めや湿布をもらって帰ってきました。
ヴァイオリンを試しに弾いてみたら、痛くて腕が上がらずG線まで届きません。届いても弱々しい音…どうしたものかと先生にご相談したところ、懇意にしている整体の先生に電話で色々聞いてくださったようで、処置や今後の相談も兼ねてその日の夜レッスンに伺いました。

まず、明後日の試演会を逃したくないチイ子の意向を聞いて、やる方向で話し合い。(これを逃すと年越ししてしまうのと、伴奏の先生のスケジュール確保がむずかしくなってくるので)
整体の先生がおっしゃるには、本人が弾きたいと思っているならば、やらせても大丈夫との事で、それによって痛みを最小限に弾くことが出来るし、治りも早いと。それから今まで長いこと弾いてきた事で身体がその動きに馴染んでいる為、比較的楽に運動が出来るだろうとの事でした。
怪我した当日は本当にロボットみたいだったのですが、ヴァイオリンの先生が整体の先生から教えて頂いた「頭のてっぺんと尾てい骨に手を当てる」という方法を試してみたところ、チイ子は「不思議、楽になった」と言っていました。
まず床(本当は畳が良いそう)にうつ伏せになって、尾てい骨の辺りを温めるイメージで手を置くだけ。頭のてっぺんは座った状態でつむじ付近にこれまた手を置くだけ。本当はその整体の先生にみせたいところですがお住まいが仙台なので詳しく話を聞いて頂くだけの処置法でしたが、チイ子には良い方向に効いたようです。
怪我の翌日、まだまだ演奏にロボット感が抜けません。それでもチイ子は「絶対弾くから」と言うので、駄目なら駄目でいいから一応チャレンジしてみようということになりました。
当日、弾いている姿があまりにも姿勢が良すぎて、今までより格好良くみえて驚きました。本人は背中や首が痛むのでピンと背筋を伸ばしてるだけなのですが…音も力強さが戻ってきていたので、もしかしたらいけるかな?と思い会場へ。
30分程のリハーサルの後、全楽章もこれまた30分。しっかり弾き切ることが出来ました。終わった後先生は「無駄な動きが無くて、運動が整理されていたから、音が真っ直ぐ飛んだわね。これからは本番の2日前お母様に二階から放り投げて貰いなさい(笑)今日の演奏は素晴らしかった!」と言ってくださいました。チイ子もホッとしてニコニコしていました。良かった〜
帰りに好きな雑誌を2冊も買って…お寿司屋さんで乾杯して帰ってきました。そして今日は背中が痛いと言いながらも自転車に乗ってお友達の家に遊びに行きました。もう大丈夫かなとも思いますが念のため気を付けて様子を見ていこうと思います。次の曲はヴィエニアフスキの1番。今日から譜読みが始まります。

お久しぶりです

2016-12-04 22:13:59 | Weblog
随分間があいてしまいましたがチイ子は元気です。夏休みの宿題がまだ、というところで終わってましたが、宿題はもちろん無事出し終わりました。いつの間にもう冬…

ヴァイオリンの事を一応書いておこうと思います。コンクールは二つ出たうちの一つは最終まで行きましたが無冠。もう一つは最終手前でダメでした。今チイ子は中学一年生なので、中学生というカテゴリーではどうしても難しいのかもしれません。しかも日本のコンクールは本当にレベルが高い。こちらでは学生音楽コンクールが一番有名なコンクールですが、それに出るレベルの子達も皆チイ子が出たコンクールにも出ている為、必然的に全てのコンクールのレベルは高めです。そして、春に発表された課題曲を皆長い時間かけて仕上げて来ているので、付け焼き刃の曲では太刀打ち出来ません。
チイ子はサンサーンスの3番でしたが、それだって正味2ヶ月やってるかどうかくらいなので…
でも先生はコンクールをそう重要視していないので、これからもそんなスタンスでコンクールに挑む事になりそうです。元々チイ子は飽き性なので、同じ曲を半年とか無理な話なのですが…

今取り組んでいるのはラロ。これを巡って一悶着ありました。
本当は先月、同じ週に試演会(先生の生徒さん達の前で全楽章を披露する場です。基本、全楽章仕上がってないと出られません)と音楽教室の発表会があったのですが、直前の締め切りレッスン日までに全楽章の暗譜があやふやだったため、先生と伴奏の先生からお叱りを受け、二つともキャンセルとなってしまったのでした。

先生「こんなので出すわけにはいかない!もう発表会も試演会も無しですよ」
伴奏の先生「こんな状態ではこれ以上伴奏したくありません」

お二人ともとても厳しいお言葉で、チイ子も呆然としていましたね…

後でお電話して先生と長くお話ししました。これからどうするかと。
「練習が足りなくてうまくいってなくても試演会や発表会に出られると思ったらあの子の為にならないからね。」と先生。Y先生(伴奏の先生です)も、断固として今回の機会は無くすべきとお話しされていたそうです。それもチイ子を思ってのこと。先生方のお考えはごもっとも。親から見ても練習はいい加減、暗譜あやふやな状態で何度も「それでいいの?それで先生の前に出るの?大丈夫なの?」と言ってもチイ子は知らん顔で「大丈夫大丈夫」とのらりくらりと練習をかわしていたのですから。

先生がおっしゃるには、大曲を全楽章暗譜して人前で演奏するのは至難の技で、いくら技術的に上手な人でも訓練していないと大人になってからでは本当に難しいのだそうです。それは1楽章を丁寧に演奏するのとは違った、全楽章を通すための神経の使い方があるそうで、その事をご自分の生徒には当然の事の様に教えるのだけれど、そういう事をせずに大学生になってから先生の所に来た生徒さん達は一様に皆ものすごい苦労をされるそうです。それも当然の事。だって、全楽章通すと大抵30分位の長さになるのですから。それを暗譜というのはいくら記憶力が良くても訓練をしていなければ無理というものです。

「あの子にはそういう事を当然の事として教えていきたいのよ。こんなとこで躓くなんて本当にもったいないから。」

でも、アメリカで三年ほどそういった訓練をしていなかったので全楽章を通すという事が結構大変になっていたのです。アメリカの先生は楽章ごとの発表で、全楽章を通した事はありませんでしたから。なので、リハビリの様に比較的短めなヴュータンなどでまずは始め、次にサンサーンス、そして今回のラロでとうとうコケてしまったという事でした。

技術的にはヴュータンの方がよっぽど難しいと先生はおっしゃいます。多分チイ子的に好き嫌いが激しく、ラロは自分で先生に弾きたいと言ったものの、始めてみると思った程楽しくなかった、で飽きた。という事でしょうか…

結論から言いますと、結局試演会は流れたものの、先生方の救済策で、期日までもう一度チャンスを頂ける事になり、必死で練習していってなんとか発表会だけは出させて頂ける事になったのでした…今回の事でチイ子にはものすごい勉強になったと思います。これまで試演会が流れた事は一度もなかったので、本当にダメな事があるんだと知る事が出来たのは収穫でした。今がチイ子にとって、ヴァイオリンをやっていくなかで分岐点なのかもしれません。

ラロの試演会は今月半ばに延期となり、今週そろそろ全楽章暗譜がまた始まりますが、前回よりは楽しんで練習しています。先生が良かれと思ってラロの全楽章暗譜をものすごいスケジュールで詰め込んでくださったのはチイ子的には苦痛だったようで、今はかなり余裕を持ったスケジュールで楽章毎の楽しさを見いだせているようで、これでよかったのかなとも思えます。
先生の頭の中ではチイ子の演奏する曲のスケジュールがビッシリ組まれていて、それが崩れたのは申し訳なかったと思いますが、今はもう少しゆっくり成長していくのもありかと思っています。