風と友達

山の中が私の故郷。風の良く通り抜けていく場所に生家がある。

リラ冷え

2007-05-30 | 花日記

数日前にライラックの花が北海道ohisamaさんのお庭からから飛んできてくれた。BLOGで満開のライラックを見せて頂いたその花がまさか我が家で直に見られるとは思ってもなかった。

思いがけないプレゼントに昔のことを思い出した。この時は2度目の手術を終えてまだベッドから起きあがれない時期でもあり(2ヶ月半絶対安静だった)快方に向かっている時ではあったが、完治ではなく色んな事でも不安の残る日々だった。この本を読んでからもう27年経ったのかと感慨深く本を引っ張り出してみた。


5月の末の大通り。

>残照の中で紫のパステルカラーはさらにその色を増しましていた。二人はしばらく並んでリラを見上げた。


>「誰もが好きだから一緒にいるとは限らない。しかし形だけは整えなければならない。」

>『人生ってこんなことで成り立っているのかもしれませんね』

>「すべて、思いがけない偶然だけが大きい顔をして、本当のことはずっと底に沈んでいる」

>夕映えの迫ったリラの樹影にはすでにかすかな底冷えがあった。
淡々とした別れのシーンで終わっている。

図鑑を見るとライラックは『ムラサキハシドイ・紫丁香花』別名 ライラック、リラ、ハナハシドイと書かれているがやっぱりライラックが一般的?私はリラの方が好き。



医師である渡辺淳一の書く作品は長い入院生活で身近に接する医療関係者の方達とダブって興味深く読んでいたが、久し振りに本を開いて活字が一回り小さいのに気づいた(これは私が老眼だからじゃないよ)内容は殆ど忘れていた。あの時の子どもが産まれたと照れくさそうに話していたA先生のお子さんがもうお医者様になられたと年賀状に喜びの添え書きがあったのは一昨年だったかなあ。


今朝気づいたルリマツリ。これから寒くなるまで咲き続けてくれる花。以前は冬は軒下とかに入れて囲いをしていたが、段々外に置来っぱなしになったけど元気で咲いてくれる。








昨夜の雨で汚くなったツルバラの花柄を切り取ろうと近寄ったらムクゲのツボミがもう色づいていた。
私の中ではムクゲはトウモロコシと同じ夏休みの花だったのに。。。。
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6 コメント

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きれいな色 (aki)
2007-05-30 23:07:42
私もリラがいいな~
北海道から飛んでくるなんて・・・
うちに飛んでくるのは鹿児島のジャガイモなのに~
美味しいけどね。
ムクゲの蕾?うちはまだ影も形もありませんよ。
キレンゲショウマの蕾もなかなか膨らみません。
毎朝、虫にやられてないかひやひやです。
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知らない事だらけ (箱庭)
2007-05-31 06:13:41
風さん おはよう!
ライラックの名前は知ってたけどそれがリラとは知らず、寒い所が好きで札幌市の花だということも調べてみて知った次第。
渡辺淳一さんの本も結構読んだつもりだけど『リラ冷えの街』を呼んだ記憶もなく。。。
俳句の季語にもなるくらいなのにね。

今からでも豊かな人生送る為にもうちょっと勉強せなあかんと思いました。(出来るかなぁ??)

ルリマツリは強いよね。と言いつつ何年か前に枯らしました。いくら強くても水切らしたら生き物は絶えるよね。この花、なんか手がベタベタするんやなかったっけ?
でも暑い夏に涼しげな色の花を付けてくれるんよね。
アメリカンブルーやキャンパスブルーなんかも夏に涼を運んでくれるね。
わたしもまた植えてみようかな。。。
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おはようございます。 ()
2007-05-31 08:12:02
>akiさん、自分の庭に咲く花を摘んでプレゼントする。これは私の憧れでもあります。私も何か育てて北海度に飛ばしたいなあと思っています(笑)

キレンゲショウマ今年は蕾がいっぱい付いていますがなかなか開くまでに時間がかかります。akiさんが虫にやられたと言っていたので、私も毎日点検していま。今のところ大丈夫そうですが気は抜けませんね。


>箱庭さん、早くからありがとう。渡辺淳一の作品これはごく初期のものだと思います。私は最近の作品はあまり知らないのです。
あんまり勉強しないでね。私の馬鹿さ加減が目立ってご一緒できなくなりますからね(笑)
ルリマツリ花柄の所がネバネバしてくっつきますね。花の時期この花の所でごそごそしていると良く頭にくっついています(笑)ルリマツリ、これは昔々のですが、今はもっと濃いブルーや白なども売られていますね。アメリカンブルー枯らしてしまいました(涙)キャンパスブルー?知らない花です。
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思い出 (まーにゃ)
2007-05-31 17:00:28
楽しい思い出、辛い思い出、同じでも重さが違います。
「すべて、思いがけない偶然だけが大きい顔をして、本当のことはずっと底に沈んでいる」ジンときました。字が小さく見えたのは悩んだ時代を乗り越え、今の落ちついた暮らしの中で読むと・・・なのかしら??
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ライラック (aigen)
2007-05-31 17:22:24
土佐人にとっては北の国は憧れですね。
スズランはすごくメジャーになってきたのですが、ライラックはまだまだ珍しいですね。春から初夏に移りゆく北海道の彩りを感じますね。
大きな病で入院したとき、不安で一般だったでしょうが、その時の出来事や思ったこと、明瞭に残っているでしょうね。
でも、きちんと思い返すことができるのは嬉しいことですね。
だいぶん以前、たまたまよさこいソーラン祭りの時季に北海道を訪れました。
普通に咲いているライラックの紫色の花に感動しましたが、屹度直立したルピナスのあでやかさにも感動したものです。
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こんばんは ()
2007-05-31 19:20:07
>まーにゃさん、生きてきた年月楽しいことと辛いこととどっちが多かったかと考えてみても今が良ければすべて帳消しになるような気がします。

活字が小さいのは昔はこれで普通だったのでしょうけど、今は新聞や雑誌でもちょっと大きくしていますよね。
心に秘めておかなければいけないことが多いのが大人の恋なのでしょうか。

>aigenさん、北海道いらっしゃったんですね。北海道一度は行ってみたいばしょですが思うだけで終わってしまい雄です(笑)ライラックやルピナスも、北海道の広々とした風景の中で見ると素晴らしいでしょうね。入院生活は振り返ればそれも良い想い出になっています。
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