近所にあまり有名じゃない牧場がある。
知る人ぞ知る、四季折々の穴場で、ピクニックや、馬と戯れに常連さんがやってくる。
春の菜の花畑や桜並木、秋のコスモス畑は見事だ。
その牧場の一画には蕎麦畑があり、春は白いジュウタンを楽しめる。
毎年11月になると、牧場の蕎麦畑で採れた新蕎麦を出してくれる。
「雨だし、蕎麦でも食いに行こうか」ということで、温かいそば、ざるそば、
いつでもやっているジンギスカンで舌鼓。
いつの間にか日が差してきて、牧場の大公孫樹(いちょうと読むらしい)が、金色に光りだした。
見上げると、北東の空には、久しぶりに見る虹が掛かっていた。
おちついた 晩秋の休日だった。
文章も的確で、心洗われます。
房総半島の背骨みたいな場所に
位置しているのでしょう。
ふだんからあまり 人気のない
静かに過ごせる 贅沢な牧場ですよ。