チェロ五十代からの手習い

57才でチェロに初めて触れ、発見やら驚きを書いてきました。今では前期高齢者ですが気楽に書いてゆこうと思います。

30年ぶりに毛蟹で腹いっぱいになった!

2011年01月24日 22時34分57秒 | その他雑感

かれこれ30年近く前に、上司に連れられて赤坂の料亭で毛蟹をご馳走になったことがある。

そんなバブルのころを思い出し、たった一杯の毛蟹で腹いっぱいになったことを家人に話すと
「私は食べたことない!」ときた。
「僕だってそれっきりだよ」と抗弁する間もなく「一人だけずるい!」と悪者になったことがある。
そんな会話も 何年も前のことだけど、本日リベンジすることがかなった。

仕事帰りに上野広小路を歩いているとき、すっかり変ってしまったアメヨコ近辺の中に、
何も変らぬ佇まいの店があるのに引き寄せられた。
「吉池」だ。

ここで買い物をしたことはなかったが、山手線で通過するたびに
「まだあるな~、どんな店なのだろう」と思って、気になっていた場所だった。
最近では落石防止の防護ネットが全体を覆っている。

中に入ってみると、1階の魚売り場は人で込み合っていた。
並んだ商品は、近所のスパーの魚売り場と違って、鮮魚だけでなく干物など種類も豊富で、
陸揚げされた港や、どこで作られたのかが細かく表示されている。

目にとまったのがで大きな毛蟹だった。
ひときわでかいのがロシアから輸入されたオホーツク海産。
その隣に小ぶりで、ちょっと赤みが強い北海道産の毛蟹が並べられていた。
(どう違うのかわからない)
その赤みがかった小ぶりな毛蟹で、30年前の記憶がよみがえったのだった。

「おじさん、これどうやって食べるの」と聞くと
「あ~茹でてあるからそのまま食えるよ」

大きめのロシア産が一杯2500円とある。その隣の小ぶりな方は3200円となっている。

「何でこっちのほうが大きいのに安いんですか」
蟹を持ち上げて調べたおじさん
「ああこっちは冷凍だ。小さいのは朝茹でだからから旨いよ」

毛蟹だけで腹一杯にするには、でかい方がいいんじゃないかな~・・・
でも不味かったら、目も当てられないし・・・
小さくて高い方ほうでも、手持ちの金で払えることが分かり購入した。
「今日の晩飯は蟹で腹いっぱいにするから」とメールを打っておいて、
我が家に戻った。

大きめの皿に載せてみてびっくり。小さいはずが 「でかい!」


早速、「毛蟹のうまい食べ方」をネットでチェックすると、インターネットというのはすごい。
毛蟹の食べ方だけでなく、You Tubeでは毛蟹のさばき方の実演が何種類もあった。
しかも、毛蟹は「大きさより、重さが大事」とある。今日の選択は正しかったのだ。

パソコンでの情報を頼りに、大き目のハサミを駆使して「解体ショー」を開始。
途中熱燗を蟹味噌の詰まった甲羅に注ぎ、ちょっと一服し、
この後、足の周囲を丁寧に切り開いたあとは
ただ、ひたすら無言で食べ続けた。

おどろいたことに、一人で一杯の蟹を食べきることが出来なかった。
さばいた蟹の身が、茶碗山盛り一杯分は残ってしまった。
時間を置いて、蟹の殻を煮込んで「蟹雑炊」に舌鼓を打って、本日の蟹三昧は終了。

今日学んだこと。

料亭で毛蟹を頼むと、一杯1万円は下らないだろう。
蟹ツアーに行くとなると、何万円もかかるはず。
しかし御徒町「吉池」なら3200円でそれが可能なのだ。

遠くから見ているだけでなく、もっと好奇心を逞しくして、行ってみることだ。
年末に家族全員で毛蟹パーティーを予定することにした。

 

コメント (2)
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