チェロ五十代からの手習い

57才でチェロに初めて触れ、発見やら驚きを書いてきました。今では前期高齢者ですが気楽に書いてゆこうと思います。

気の置けないアンサンブルで感じたこと

2010年09月27日 00時29分12秒 | アンサンブル
午前中は所属するオケのコンサートへの追い込み練習に参加。
その足で昼飯もそこそこに東京まで車を飛ばした。
合奏を楽しむことそのものが目的の、旧友との久しぶりのアンサンブルがあったからだ。


アンサンブルといってもオーボエ、フルート、ホルン、バイオリンにチェロという変則的組み合わせ。
まあ仕事現役組のみんなが 時間を調整しながらなんとか2ヶ月に一回集まっている。
楽器はさまざまだけど一緒に合奏するたのしさはいっぱいだ。

今日取り上げた曲目は

バッハ「音楽の捧げもの」
同じくドッペルこと「バイオリンとオーボエのための協奏曲」
モーツアルト「アイネクライネ・・」
パッヘルベル「カノン」というところ。

足掛け3年近く練習しているが、「ドッペル」にも「音楽の捧げもの」にも
なかなか乗り越えられない部分がある。アンサンブルがばらばらになってしまうのだ。
というかいつの間にか小節を飛ばして演奏してたりする。

速いパッセージ等で弾けないとことがあるのは練習しかないのだけど、
合奏がばらばらになるのは避けたいところだ。
特に収拾がつかなくなってギブアップし再度演奏し直しというのは避けたいところ。

そのズレの最大要因が、通奏低音としてのチェロの問題だから誠に情けない。
アイネクライネ・・とかパッヘルベルなどでは止まることはないのだけど、
ドッペルの3楽章など、相互の絡み方が難しくていつの間にか引っ張られてズレてしまうのだ。

逆に低弦として「刻み」をしっかり意識して演奏できていると、他のメンバーは安心して演奏できるという。
自分としても 各楽器の演奏を十分聴きながら、その演奏に(音程も、速度も、強弱も)合わせてゆくことができると、
驚くほどきれいなハーモニーが出現してくれ、ちょっとだけ作曲者の意図した和声が出現してくれる感じが嬉しい。
それに自分が作り出すテンポが全体をコントロールしている感覚も密かな喜びだ。

この3ヶ月 オーケストラでの難しい曲目を ただ弾きこなすことにチャレンジしてきたけど、
アンサンブルで自分の全てが露(あらわ)になる状態に置かれたことで、
自分の音程のあやふやさがはっきり感じられ、基本の大切さを感じた午後だった。
コメント (2)
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