チェロ五十代からの手習い

57才でチェロに初めて触れ、発見やら驚きを書いてきました。今では前期高齢者ですが気楽に書いてゆこうと思います。

特急の網棚にジャケットを忘れた!

2010年09月23日 22時54分43秒 | その他雑感
おとといのことだった。
いつものように特急列車を降りてMY駅に到着。でもなんか変。

「ん!」と思ったらジャケットを網棚に置いたまま列車は走り去って行った。
これじゃ改札を出られないどころか、全財産が!!

思いっきり急いで階段を駆け上がり、改札窓口の出口の駅員さんに突進。
「今出た特急に上着を忘れました!」と事情を説明。
ところがこの駅員さん要領を得ない

「というと、どこ行きだったかな~・・」
 「今出て行った上総一ノ宮行きの特急です!5両目の網棚!」
「確か先のほうは一ノ宮どまりだったか・・」
 「そうではなくて、後ろのほうが一ノ宮止まりだと思いますよ」
「えーっと、何両目でしたっけ?」
 「だから、5両目」
「たしか先頭から1,2だった・・」
 「でなくて先頭が10両で、前から5両目!」
「あ~、それで網棚はどっち側の・・・・・・

こんなことしてる間に、オイラの現金も、銀行カードもクレジットカードも
更新したばかりの定期も・・・今頃はもう大網も通過して、房総半島の先端に向かって爆走してる。
カードもさることながら、家内に事情を説明して「身柄を引き取りに」きてもらうのがなんとも気が重い。
「現金もって、車出して、駅まで頼む」
「何~に やってるの!だからいつも言ってるでしょ!(プンプン)」となること必定なり、なのだ。

ところが・・・

「ん?・・・」 
「待てよ・・」
「あったー!」

なんと財布も、定期入れも、ライターも、ガムも、ぜーんぶバッグの中に入っているではないか!
蒸し暑かった東京駅でジャケットを脱ぎ、一度はフックに掛けたものの邪魔になり網棚に放り上げた時のこと。

「網棚=危険」「網棚=忘れ物」「網棚=使用禁止」とアラームが鳴り、バッグに貴重品を格納していたのだった。

数限りない置き去り事件を起こしてきた我が人生が無意識のうちに成し遂げた、ヒットだった!

ここからは、オウヨウな乗客に変身。
「駅員さんありました!お騒がせしました」
「空のジャケットだけですから、ゆっくり探してもらっていいですよ」
駅員さんが言うには、外房特急で一ノ宮までの拾得物は、茂原駅に一時回送され
2~3日のうちに警察に引き渡されるとのこと。

かくして、チェロ練習の合間にジャケットを茂原駅まで取りに行き、ついでに外房一のそば屋で夕食をとった。



「蕎麦奉行」 自分と同い年のオーナーが、人生掛けて作り上げた蕎麦料理の殿堂。
残念ながら交通事故で亡くなってしばらく経つけど、息子さんがしっかり味を受け継いでいる。
肌寒い一日だったが、ジャケットと最高の蕎麦とてんぷらでハッピーエンドとなった。
蕎麦奉行を出ると、一日中雨模様の日は暮れていた
コメント (4)
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