Diary of Caviargirl

ホラー、ゾンビ、チェコ、虫、ヤドカリ、コマ撮り、ピンクな物事…キャビアガールの好奇心日記。

冷たい熱帯魚

2011-02-07 01:38:01 | movie
ご無沙汰してしまいました。
年明けてから、ちょっと忙しさが続いております。
が、週末はけっこうお芝居や映画観にいっていて。

その中でも面白かったのが、園子温監督の『冷たい熱帯魚』。公開初日に観にいってきました。
埼玉県の愛犬家殺人事件をモチーフにした、猟奇殺人を描いた作品です。
もうファーストカットからグッと引き込まれて(オープニングのスーパーのシーン、すごく好き!)、最後までスクリーンに目も耳も釘付け。
主人公の村田を演じるでんでんさんの恐るべき引力、ものすごい!
まくしたてるようにしゃべってしゃべってしゃべって、ガハハと笑って、凄みきかせて脅して、女の乳揉んで、しゃべってしゃべって…休むことをしらない彼のパワフルな言動のジェットコースターに乗っているような2時間半。
舞台挨拶で、でんでんさん「声枯れた」って言ってたけど、そりゃそうだ。
そして、彼が“ボデーを透明にする”シーンは、血や肉片に彩られ、何ともおぞましい。
バスクリンとか醤油とか、ディテールがまたなんとも生々しいというか…(実際の事件でも使われてたらしい)。

フェロモン人間のような村田の妻を演じた黒沢あすかさん、村田にふりまわされる共犯者役の吹越満さんの抑圧された色気、彼の後妻役の神楽坂恵さんのエロ服、わけアリ女子たちがフーターズばりのコスチュームで働く熱帯魚店の怪しさなどもあいまって、なんだか終始色っぽく欲情を煽るような映画でありました。
最後の裏切られ感も心地よい。

あ、あと、余談ですが、悪徳弁護士(?)の家の畳の部屋に、ラブホみたいなチープで淫靡なベッドがどでんと置かれていて、ミラーボールみたいな照明までついているんですが、ああいうの嫌いじゃないな、ってちょっと思ってしまいました。

『冷たい熱帯魚』、人間描写も殺人シーンもけっこうグロテスクなので、苦手な人は注意ですが、オススメです。


あと最近観たのは…
AV界の巨匠・代々木忠監督に関するドキュメンタリー『YOYOCHU SEXと代々木忠の世界』(AVの歴史も知ることができて、とても興味深かった。いま、代々木監督の過去の作品いろいろ観てます。ドキュメンタリーとしても面白い!)、
アリス・クーパーなんかも出てるヴァンパイアムービー『SUCK』(脱力するアホコメディ・ホラーで、嫌いじゃない。ヴァンパイアの女の子がカワイイ☆)、
ある日突然人類が姿を消し暗闇に包まれた世界を描いた『リセット』(うーん、ちょっと消化不良。ただ起こったことを描くだけじゃなくて、謎解きしてほしかったよ。暗闇苦手なんで、こわかった。ジョン・レグイザモが出ているのが救い)
など。




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