仙台市の市バス、地下鉄のかわらばん「のるっちゃ」がある。市バスに乗っていて見つけ、一枚もらった。平成元年の11月発行のものだ。この号は「市バスの経営状況をお知らせします」というもの。公共交通機関はどこも赤字のところが多い、それを市民にアピールする意図だろうか。平成30年度の路線ごとの収益と費用が書かれていて、平成29年度より改善したものの、営業収益は約65億円、営業経費は約99億円、つまり差し引き約34億円の赤字ということ
平成30年度は延べ3600万人以上のお客が乗っていた勘定になる。路線別に赤字の多いところを見てみると、鶴ケ谷・南光台線が2億3千万円余りの赤字、井戸浜線が1億7800万円、四郎丸線は1億3600万円の赤字となっている。
稼ぎ頭は鶴ケ谷・南光台線で8億円余りの収益だが、費用も10億円余りかかり、上記の2億3千万余りの赤字路線となっている。
車体の価格、人件費、燃料等の直接経費のほか、如何にお客に乗ってもらうのか、定時運行や乗車待ちのより少ない時間間隔、集客のための特典、例えば定期利用者の増加のための大幅な割引、現在、シルバー利用者の優待料金にも若干の値上げも考慮のうちかもしれない。場合によっては、マイクロバス的な小型車両の導入など小回りの利く、オンデマンド運行など工夫の余地はまだまだありそう
市交通局のWEBサイトではこうした状況を知ることができる。公共交通機関のありようや現状をさらに知る必要がありそう。