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大義が代表チームを、欧州組を、J1リーグを動かせるか・・・日本代表の南米選手権出場可否について・・・

2011-04-08 01:44:07 | サッカー(代表)
震災の影響で3月・4月のJ1リーグ戦の多くを南米選手権開催期間の7月に振り替えることになり、日本代表の南米選手権(招待出場)の12年ぶりの出場可否が注目されていました。
そんな中、辞退を申し入れるつもりで現地へ日本サッカー協会・小倉会長が赴いたところ、下に写したのプレスリリースにあるとおり、「今回の南米選手権を日本の復興に生かしたい」と開催国側から切望されたとのこと。


見方は色々ありますが、もし震災がなかったら、国内組中心のメンバー構成とせざるを得なかったことも十分ありえました。
今回の日本代表にとって、招待出場の南米選手権については選手召集のプライオリティがないうえに、奇数年ゆえに欧州のシーズン開幕も早く(偶数年の6月がEUROかW杯の為)、南米選手権の時期がちょうど欧州のチーム作りにあたってしまいます。
いくら欧州のチームに所属していようが、試合に出てナンボ。そのことを日本サッカー界がドイツW杯で痛感してからまだ5年も経っていません。
もし欧州組の召集ができなかったら国内組中心で、という方針は当然協会側にあったと思いますが、その方針を貫くことが震災によって難しくなりました。

そこに、開催国側から「今回の南米選手権を日本の復興に生かしたい」という大義を与えられました。
プレスリリースの通り、この大義は協会をさらに悩ませていそうですが、欧州組の召集をしやすくする為の大義にもなると思うのは私だけでしょうか。
欧州組が、所属チームを抜けることで開幕スタメンへ向けた競争で不利になるところがあるのは変わりませんが、少なくとも所属チームのマネージメント側や選手の召集に対する反応は違ってくるでしょう。

ただ、欧州組だけではまだスタメンが揃うかどうか。当然、Jリーグへの配慮も必要です。
そこで、キーになるのは6月上旬の代表マッチウィーク(いわゆるAマッチデー)の扱いだと個人的に考えます。というのも、現時点ではそのAマッチデーに日本代表は試合を組めていません。
平時だったら国内でキリンカップを開催の時期ですが、当面は親善試合の国内開催は絶望的でしょう。ということは、そのAマッチデー周辺にJ1リーグの試合を割り当てることで南米選手権参加による国内組所属チームの痛手を和らげないか。
現時点では6月5日にナビスコカップ1回戦の1stレグを開催予定ですが、代表そして日本サッカーのパワーを南米選手権に集中させるために、J1リーグと試合日程を入れ替えてもよいのではないしょうか。



日本サッカー協会「SAMURAI BLUE(日本代表)のコパ・アメリカ(南米選手権)出場について」
http://www.jfa.or.jp/jfa/topics/2011/66.html
「日本は、3月11日に起こった東日本大震災によって甚大な被害を受け、今もなお苦しい避難所生活を強いられている人が多くいます。
コパ・アメリカ2011アルゼンチン開幕まで3カ月を切った今、JFAの小倉純二会長は、日本サッカーが現在置かれている状況やスケジュール等について南米サッカー連盟(CONMEBOL)とアルゼンチンサッカー協会、ならびにコパ・アメリカ大会組織委員会に説明するため、急きょ、南米に渡航しました。
現地では、CONMEBOLのレオス会長やアルゼンチンサッカー協会のグロンドーナ会長、大会組織委員会のメイスナー委員長ら関係者と会談。アルゼンチン協会ならびに大会組織委員会は「今回のコパ・アメリカを日本の復興に生かしたい」と切望しており、小倉会長としてもこの厚意を汲んで、大会参加に向けて何とか問題を解決できないか再度、考えたいという見解を示しました。
現地の一部報道では、日本が大会参加を正式に辞退したというニュースが出ていますが、JFAとしては解決案を模索し、結論を4月15日までに出したいと考えています。」


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