岐阜の画廊 文錦堂

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「MINO展」の準主役たち。

2013-02-19 09:35:48 | 工芸
皆さん、おはようございます。

今朝の岐阜は、曇り空に覆われた寒い冬空の朝を迎えています・・・。

さて、昨日は2週間ぶりとなる休日を名古屋で満喫してきました!!
久しぶりの名古屋ということで、JR高島屋・名鉄・松坂屋・三越名古屋店・丸栄と、名古屋が誇る5つの百貨店をハシゴして来たため、今日は足がパンパンです。(涙)
松坂屋では、先日ご紹介した「魅惑の赤、きらめく金彩 加賀赤絵展」【~3月10日()】を鑑賞し、中国・明代の「万暦赤絵 五彩大花瓶」(那谷寺蔵)に端を発し、江戸時代の再興九谷諸窯、万博などに陳列されたジャパン・クタニ、そして現代に至る加賀赤絵のその華やかな“美”の系譜を存分に堪能することが出来ました。

さて、池田 省吾さんの織部作品や、金重 巌先生が出展された「織部反鉢」が会期途中で完売するなど大きな話題を呼んだ先の「MINO展」でしたが、今日は番外編ということで「MINO展」の準主役たちと題し、季節の彩りを添えて会場を華やかにし出展作品を引き立たせてくれた素敵な花入をご紹介致します。

先ずは、出展作品よりもある意味目立っていた隠崎 隆一先生の新作による「備前花器」。岩をそのまま切り取ったかのような作品に侘助が良く映えます。



次に、伊賀の谷本 洋先生による「伊賀蹲掛花入」



最後は、対馬の武末 日臣先生による扁壺形の「黒花入」。会期中にお客様が摘んできてくれた可憐な水仙が良く映えます。

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☆私の一押し作品《堀 一郎編》☆

2013-02-17 08:54:12 | 工芸
皆さん、おはようございます。
今朝の岐阜は、どんよりとした冬空の朝を迎えています。

さて、現在開催中の「MINO展」も、本日無事に最終日を迎えることが出来ました・・・。
出展頂いた各作家のご協力により逸品揃いとなった今展でしたが、期間中は県内外から本当に多くのお客様にご来廊頂き大変賑やかな展覧会となりました。
改めて厚く厚く御礼申し上げます。

では、今週初めから続いた「私の一押し作品」。ラストを飾るのは、今出展作家最年長の堀 一郎先生の作品です。
岐阜県瑞浪市の山中で、焼成にこだわり独自の穴窯により志野や黄瀬戸、瀬戸黒などを制作されている堀先生ですが、薪窯ならではの重厚感溢れた作品は今展でも一際存在感を放ち、若手作家が多い「MINO展」の会場に重きをなしていました・・・。

先ずは、荒川 豊蔵先生や師である加藤 孝造先生の黄瀬戸作品を彷彿とさせる酒器揃から。
匣鉢(さや)に入れず、窯の火前で焼成する自然釉が降り注がれた釉肌に多くの愛好家が魅了されていました。



   堀 一郎 作 「黄瀬戸徳利」 H12.5×D 8.6cm・・・・・(売約済

   堀 一郎 作 「黄瀬戸ぐい呑」 H5.2×D6.0cm・・・・・(売約済) 

次に、引き出しによる瀬戸黒作品。漆黒の釉肌に荒々しく生じた梅華皮による景色は、他を圧倒するような存在感を放っていました。



   堀 一郎 作 「瀬戸黒茶碗」 H10.2×D11.3cm・・・・・(売約済

最後は、薪窯ならではの温かみに溢れた志野作品。艶やかで透明感溢れる白い釉肌に緋色が彩る景色は、志野本来の華やかな魅力を存分に感じさせます。



   堀 一郎 作 「志野茶碗」 H 9.6×D12.5cm・・・・・¥367,500-

堀 一郎 (ほり いちろう)

1952年に岐阜県瑞浪市生まれ。 岐阜県立多治見工業高校でデザイン科を卒業後、瀬戸黒の人間国宝である加藤孝造先生に二年間師事
1984年 穴窯を築窯 1997年 工房を現在地である瑞浪市土岐町に移す

次回展、「焼〆展」 【 3月 9日(土)~17日()】も、乞うご期待!!
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☆私の一押し作品《池西 剛 編》☆

2013-02-16 13:23:25 | 工芸
皆さん、こんにちは。

今日の岐阜は、晴れてはいますが風が強く、肌を刺すような寒い一日となっています。

そんな寒さにもかかわらず、今日も午前中からお客様がご来廊下さり、大変嬉しく存じます。
さて、現在開催中の「MINO展」【~17日()迄】も、早いもので今日と明日の2日間を残すのみとなりました。
会期中は、県内外から本当に多くのお客様にご来廊頂き誠に有難うございます。改めて厚く厚く御礼申し上げます。

では、今日も「私の一押し作品」として、この「MINO展」の為に今月3日に窯出しされたばかりの池西 剛先生の珠玉の黄瀬戸作品をご紹介させて頂きます。
一見、桃山の黄瀬戸を彷彿とさせるような池西先生の品格溢れる黄瀬戸作品は、今展でも多くの来場者を魅了しています・・・。

先ずは、いかにも育ちそうな和らかく温かみのある器肌が“魅力”の酒器揃いから



   池西 剛 作 「黄瀬戸徳利」 H14.0×D 7.0cm・・・・・(売約済

   池西 剛 作 「黄瀬戸酒盃」 H 5.0×D 6.3cm・・・・・(売約済

次に、色や艶など池西先生が描く黄瀬戸の理想形に最も近い釉調が裏面に出た



   池西 剛 作 「黄瀬戸片口碗」 H 6.8×D15.6cm・・・・・¥115,000-

 色濃く出た黄瀬戸の釉肌・焦げ・鮮やかに彩る緑の胆礬(たんぱん)。裏面には抜け胆礬による景色も。

最後は、今展出品茶碗の中でも一番の自信作である



   池西 剛 作 「黄瀬戸茶碗」 H 9.2×D10.8cm・・・・・¥350,000-


池西 剛 (いけにし ごう)

1961年 大阪府吹田市生まれ。 各地の窯場を巡られ日本・朝鮮・中国の古陶磁を学んだ後、愛媛県今治市に五連房式登窯・単室穴窯を築窯され、全国各地で個展を中心に作品を発表されています。近年、その活躍は目覚しく、備前・黄瀬戸・唐津・高麗など多種多様の作品は古陶と見まがわんばかりの風格を感じさせ見る者を驚かせます。

明日の「私の一押し作品」、ラストを飾るのは「堀 一郎 編」です。

皆さん、乞うご期待!!!
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☆私の一押し作品《金重 巌 編》☆

2013-02-15 12:50:34 | 工芸
皆さん、こんにちは。
今日の岐阜は冷え込みが強く、朝からも降りしきるあいにくの空模様となっています。

今展では、日頃インターネットでお世話になっているお客様方が初めてご来廊下さる機会が多く、昨日もご旅行の帰りというご夫妻が立ち寄って下さいました。
ネット社会全盛といわれる現代において、やはり顔と顔を突き合わせ、互いに語り合いながらの商売は、改めて商売の醍醐味ではないかと感じました・・・。
「一度、文錦堂さんに来てみたかった。」という一言、本当に嬉しく感じました。 皆さん、遠路岐阜まで有難うございました!!

さて、現在開催中の「MINO展」 【~17日()】の出展作品の中から「私の一押し作品」と題して、月曜日から各先生方の選りすぐりの作品をご紹介しておりますが、今日ご紹介するのは備前の金重 巖先生の織部作品です。

巌先生には、昨年からこの「MINO展」へご出展をお願い致しておりますが、備前焼に囚われることなく“用の美”を追求する巌先生らしく、今展は敢えて「織部反鉢」のみでの勝負となりました。

巖先生が持つ素晴らしい“美”意識によって創り出された作品は、素朴で奇をてらわないシンプルな作りながらもどこか巨匠作品のような雰囲気を醸し出しています。

11日()における弊社ホームページでの売出し以降、巌先生の「織部反鉢」に関するお問い合わせを多数頂戴致しましたので、本日追加作品を新たにホームページに掲載させて頂きます。宜しくお願い致します。

巌先生の食器は、御菓子や果物、漬物など何を盛っても良し。食材を引き立たせてくれます。



   金重 巌 作 「織部反鉢」 H 5.5×D19.0cm・・・・・(売約済



   金重 巌 作 「織部反鉢」 H 6.0×D18.5cm・・・・・(売約済) 

金重 巌 (かねしげ いわお)

1965年 岡山県備前市伊部生まれ 金重 道明の長男・金重 陶陽の孫 金重一門に指導を受ける 1995年 独立 2009年 パラミタ陶芸大賞展出展

明日は、「池西 剛 編」です。 乞うご期待!!

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☆私の一押し作品《加藤 高宏 編》☆

2013-02-14 11:12:24 | 工芸
皆さん、おはようございます。

今日は、St.バレンタインデーですね。中学生の息子も今朝は、そわそわしながら学校へ出かけて行きました。青春ですね。(笑)
好きな女の子からチョコレートをもらえるかどうかで一喜一憂していた学生時分を懐かしく思い出します。斯く言う私はというと、無事に妻からもらうことが出来ました。

さて、今日も現在開催中の「MINO展」【~17日()】から、「私の一押し作品」として選りすぐりの作品をご紹介していきたいと思います。
今日ご紹介する作品は、「MINO展」創立当初からのメンバーである加藤 高宏さんの窯出しされたばかりの“新作”です!!
昨年は、個展を開催せず公募展に出展されるなど充電期間に充てられた高宏さんでしたが、出展された「第五回 土岐市 現代茶陶展」においてTOKI織部奨励賞を受賞されるなど、高宏さんによって創り出される作品は関係者から高い評価を受けています。
古来、桃山時代より受け継がれてきた伝統の技法を用いながらも、独自の価値観を強く打ち出し表現される高宏さんの作品は、今展でも多くの愛好家の方々の“眼”を唸らせています・・・。

先ずは、期間中に新たに届けられた「黒織部」を交えた酒器揃。 黒織部作品は、新たに緑釉も加飾された意欲作に仕上がっています。



   加藤 高宏 作 「黄瀬戸壺」 H15.0×D11.2cm・・・・・(売約済

   加藤 高宏 作 「黒織部ぐい呑」 H5.5×D6.8cm・・・・・(売約済

続いて、祖父 加藤 唐九郎先生の作品を彷彿とさせる腰が強く張り出した器形と、力強く彩るタンパンによって圧倒的な存在感を放つ「黄瀬戸茶碗」。
窯出しされてから、高宏さんがこのお茶碗で幾度かお茶を呑まれたほどお気に入りの作品だそうです。



   加藤 高宏 作 「黄瀬戸茶碗 銘:山 吹」 H 8.4×D14.2cm・・・・・(売約済

最後は、長石釉と鉄絵二種に赤土や黄土を加えた加飾茶碗です。 
箆で削ぐような造形的な器形と、意図的にあえて掛け残すように施された長石釉によって創り出された景色が融合したこの作品は、まさに現代の茶碗と云うべき独自の作風を醸し出しています。



   加藤 高宏 作 「志野茶碗 銘:名残り雪」 H10.2×D12.4cm・・・・・(売約済

加藤 高宏 (かとう たかひろ)

1972年 愛知県名古屋市生まれ。加藤 重高の次男・加藤 唐九郎の孫 1990年 名古屋芸術大学洋画科入学 
1994年 中国より東欧・西欧諸国を陸路でまわり、スペインに滞在 帰国後は、重高工房にて作陶 1999年 阪急うめだ本店にて初個展
2008年 「加藤 唐九郎・重高・高宏 窯ぐれ三代展」開催

明日は、「金重 巌 編」です。 乞うご期待!!

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