追悼・一度も飛べなかった君へ・・・

　　５月１０日～５月１６日は　『愛鳥週間』　　（鳥の絵文字が見当たりません。ニワトリも鳥なので・・・）

　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　「愛鳥週間」　のポスター各種

動物は何でも好きなのですが、昔からどうしても　『鳥』　だけは苦手で・・・ちょっと恐怖心もあったのです。

そんな私がある日、巣から落ちてピーピー鳴いていた　「スズメの赤ちゃん」　を拾ってきます。１０年前の夏の終わり頃だったはず・・・

　「鳥なんてどうやって育てるの？しかもこれは野鳥だし・・・」　パパさんの言うとおりだ。

県の野鳥保護センターへ問い合わせをする事にしました。私としてはそちらで引き取って貰いたかったんですが。

　「そういう事を言われましても・・・・」　何の為の保護センターなんだ？あまりにもつれない返事にブチ切れ。

お次は、りんごがお世話になっている動物病院へ電話をしました。実はりんごと鳥の関係も心配だったのです。

　「今の時期ならスズメじゃないと思うけど・・・育て方を教えてあげるから頑張ってみたらどうですか？」

　「でも先生、うちには犬もいますし仲良くできるでしょうか？とても不安なんですけど・・・」

　「りんごちゃんなら、大丈夫だよ！」　

『チュン』　と名づけられた鳥の子は、カブトムシを飼っていた水槽の中に入れて様子を見る事に　

ホームセンターで小鳥の飼育セットとエサを調達！お湯でふやかしすり鉢で擦ったエサを、耳かきのオバケみたいな棒で与えました。

耳かきのオバケが喉に突き刺さりそうで恐くて・・・　チュンは毎朝４時ちょうどになると決まって鳴きます。　眠い・・・

　　　チュン！チュン！お腹が空きました！チュン！チュン！

　　　　　
　　　　　　これはビデオを写した写真です。画像が汚くてすみません。　　　　　　　　　　　　生意気な顔してるでしょ。

チュンはご飯を食べるとまた眠り、お腹が空くと鳴いて知らせる。見る見る間に大きくなり家族にもなついて来ました。

やはり本能からか、飛ぶ仕草もし始めます。飛距離はなんとか１メートルまで伸びました。

　「頑張れ！絶対に仲間の所に返してあげるから！」　

鳥の世話にかまけている間、りんごはストレスが溜まったのか自慢の毛並みがバサバサになってきたの。　ごめんね、りんご・・・

しかし残念ながらチュンは２週間ほどで亡くなりました。急に気温が下がり寒さ対策が万全でなかった私達の責任です。

　　　　　　　　　　　初めまして！私、りんごって言います。

　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　これもビデオから写した写真です。


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　白い筋が分かりますか？これはりんごの爪跡です。

チュンが気になるりんごは、ここに手をかけチュンを愛おしそうに眺めていました。


　　　　　　　　　　　　　　　お父さん、これがチュンのご飯なの？ドロドロですよ。

　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　「チュン、ご飯の時間だよ～」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　「いっぱい食べて大きくなれ！必ずお空を飛べるから。」


　せっかく羽を付けて生れてきたのに、一度も大空を飛ぶ事が出来無かったチュンです。

　　　　　　　　今頃は自由に好きな場所を飛びまわっているでしょう。　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　チュンならさっき、家の周りを飛んでたよ！　　　りんごより　


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