ポエトリー・デザイン

インハウスデザイナーが思う、日々の機微。

CATEYE、SL-LD200R。

2006年10月13日 | blog
グッドデザインに申請されていて、
「これはカタい」と勝手におもっていたんですが、
取れなかったようです。

自転車用の、点滅ライトです。

太陽電池で充電し、
光センサーと振動センサーを内蔵していて、
暗いところで走り出すと、LEDが点滅します。

電池不要。
スイッチ不要。
(いちおうマスタースイッチがついてますが、
 普段の使用では使いません)

通勤で自転車を使っていると、どうしても夜走りになるので、
ライトは必須です。
都会なので、明るいライトは必要ないですが、
クルマや歩行者に位置を知らせるための、
点滅ライトが必須になります。

近年は光源がLEDになり、消費電力も抑えられていますが、
でも電池は切れるわけです。

電池が減ってきて、だんだん暗くなってきたライトの
電池交換の時期は微妙です。

うっかりスイッチを切り忘れると、
イッパツで電池が終わってしまいます。

いちいち取り外しておかないと、
心ない人に盗まれてしまうこともあります。

これは、電池交換不要でスイッチがなく、
着脱機構もありません。

太陽電池のカバーと、LEDのレンズカバーが、
透明の樹脂で一体となっています。
なかなか合理的です。

放っておいて、暗いところで走るときには、点滅します。
すばらしい。
実使用のなかでの要求に、ストレートにこたえ切っています。

そういうリアリティは、
グッドデザインの審査員には、
伝わらないんだろうなぁともおもいます。たぶん。

ただひとつの難点は、
これはトリセツにもうたわれていますが、
輝度が低く、点滅間隔が広いので、
これ単品ではヘッドライトとして使うのに向かない、ということです。

まぁでも、使ってますけどね。
もしGマークの審査員が、
そこまで見越して判断したのならエラいけれども。ね。