ポエトリー・デザイン

インハウスデザイナーが思う、日々の機微。

ジャスパー・モリソンのデザイン。

2006年10月23日 | blog


銀座松屋でぱらぱらっとめくって。

最後の一冊で、ずいぶん汚れていて、5000円もしたけれど、
「これはたぶん、どうしても今のじぶんに必要。」
と感じて購入。あいたた。

「スーパーノーマル」にも触れられていて、
ジャスパー・モリソンが、静かにそのキャリアを重ね、
深澤直人と出会って、「SUPER NORMAL展」に至ったのは、
じつに自然なことだったんだな。と確認。

モリゾーは、人の営み、日々の暮らし。
生身の身体が、見えている。


「ひとのうごきをさまたげない」モノ。


ハレとケの、ケのもの。

祭りの神輿(みこし)とは、ちがう。



そして、みずからの仕事を想う。

製品GUIというのは、どうしてもどうしても、
ひとのうごきを「とめてしまう」。

表示器のなかで、決して固定されず、
不安定に変化し続ける情報。
操作の瞬間、人の身体は、どうしても「一拍」止まる。

止めちゃだめ  ってこともないんだけど、
それが継続的に断続的に続くのは、やはりよろしくない。


モリゾーの線のように、つるっとさせたいなぁ。