現実と夢!!

今日は曇り

アマゾンキンドル

2009-10-16 23:48:26 | Weblog
アマゾンキンドルもやっと日本でも発売というアナウンスメントがあったが
まずは英語のコンテンツのみということになっている。

そもそもアマゾンはアメリカで大成功して、快進撃中と思っている方も
多いかもしれないが、実はそうでもない。
そもそもアマゾンはキンドルをiphone化しようとは現状思っていないからだ。
よく考えてもらえれば、音楽と本は違う。

例えば、GLAYが好きだという人は、ある程度彼らの楽曲を購入する人が
多いだろう。
しかし、村上春樹が好きだからと言って、10冊もポンと買う人はまれだ。


そもそも彼らが今ターゲットとしているのは
よく本を読んだり、新聞が欠かせない人であったりする。
電子ブックの時代はいきなり来るとは考えておらず、いつかガツンと時代がきたときに
存在感を示せるようにいま取り組んで切るようだ。

とはいってもアメリカではとても多くの書籍が電子化されているようだ。


では、日本は今どうなっているのだろうか。
お世辞にも多くの書籍が電子化されているとはいいにくい。
また、会社によっては、普通に買っても電子ブックで買っても
購入費用は同じというボンクラなところもある始末だ。

そんな中、日本は若者をターゲットに電子書籍化を進めてきた文化がある。
そのおかげて、今や漫画やエロ系が全体の8割を占めるまでになった。

つまり漫画やグラビアなどのコンテンツは非常に多い国になった。


この現実がアマゾンのビジネスモデルと合致していない。
これが参入しない最大の理由だと推測される。


アマゾンは、実は約10ドルで新書やベストセラー商品を売っているが
実はこれは利益がでていない、たたき売り価格だ。
利益を出しているのは、雑誌や新聞や、著作権がきれたもの等になっている。
ただし、本好きの人がご自由に買ってくれる本も勿論利益を出している。


このモデルがあるために、稼ぎどころのコンテンツが日本には少なすぎることが
彼らにとってはよく映っていない。


この事実をみると、日本はまたガラパゴス化しているのかと思うかもしれないが、
これは今後どうしていくかによる。
ガラパゴス化も悪い面ばかりではない。
戦略的にあえてガラパゴス化をしているというケースは日本には多々事例がある。

日本は他の国比べて、漫画というコンテンツはまだダントツなのだから
この漫画という切り口でジャパンモデルを作るのもありだ。

さて、キンドルが日本に参入しても突然電子ブック文化が根付きはしないだろうから
今後この業界がどうなっていくかは見ものである。

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