現実と夢!!

今日は曇り

私立大学の生き残りのために

2008-08-08 22:04:55 | Weblog
私大の定員割れの学校数の増加が止まらない。
平成20年度には47%にもなった。
10年前には約20%にすぎないのに、ここ数年の増加のペースは
すさまじい。


少子化で18歳人口は124万人と前年度より6万人減少しているが、
私立4年制大学数は565校と6校増加しているようだ。
しかし、この数字だけではここ数年の加速度的な増加は説明できない。

もう少しデータを見ると、大規模な大学に人が集中しており、
地方や小規模な大学が痛い目にあいつつあるようだ。
中でも私立の短大が一番痛手を被っている。
実際、志願者も学校数も減っているようだ。

もっとも18歳人口のみをターゲットにしているだけでは
学校はただ淘汰が進む一方だろう。
プレイヤーが多すぎるのだ。


では、どこで補てんするかといえば、そういった学校では
社会人の再入学がよいだろう。

社会人の大学再入学で、すぐ頭に浮かぶのはMBAではないだろうか。
日本人で、MBA取得者はどれだけいるかと言えば、約4000人だ。
年々増加している。

ただ、コスト削減だろうか。海外での取得者は年々減少してるかわりに
その減少分を補いながら国内での取得者が増加している。


MBAといえば、金もかかるし、誰でも取得できるというものでもないが、
たかだか4000人程度のようだ。
しかし着実に増えている。


学生数に困る私学はなにもMBAをやればいいわけではないが、
様々な魅力的な講座や、学生間のネットワーク構築等の付加価値をつけて
社会人学生を呼び込むことが必要だろう。


私も今は、社会人学生をやっているが、
すべてサイバー環境だ。
この”×IT”という要素も今後の生徒数増加には重要な要素だろう。




少し視点を変えてみよう。


私は、一般的には研修制度が充実しているといわれる環境に身を置いている。
確かに、研修の選択肢は多い。
しかし、受ける研修受ける研修の中身はほとんどない。
研修は受けるが、それらの知識は使われずに忘れ去られていくのみ。
そのためあまり効果を感じたことはない。

研修と学校教育とはイーコールでは結ばれないが、
会社も、あまり効果がない研修ばかりに費用をかけるのではなく
もう少し視野を広げて、研修パッケージを提供している会社のみに頼るのではなく
学校に頼るのもありだ。
異文化コミュニケーション等の付加価値を得ることができよう。


こういった社会人教育のありかたが見直されることは
教育機関の減少の歯止めに貢献することができるだろう。



とは、いえ一定の淘汰は進むと思います。