現実と夢!!

今日は曇り

採用基準

2013-04-06 10:07:46 | Weblog
マッキンゼー日本支社で採用マネージャを12年勤め上げた
伊賀泰代氏が出版した、「採用基準」は一度目を通しておいて
損はないと思う。

今の日本の人材は駄目で、マッキンゼーが求めるような人材が
これから日本においても、益々必要になってくる
ようなことが書かれているので、マッキンゼーの賞賛の本かと
勘違いする人もいるかもしれないが、そうでは全くない。


もちろん、日本中の若者が、マッキンゼーにて通用するような人材へと
昇華していくなら、これは国力がとんでもないことになるだろうが、
現実的なビジョンでは当然ないわけだ。


マッキンゼーの人材といえば、
誰もが羨む学歴と実績で、頭がすごく良く、
夜中までバリバリ働くスーパーマンというイメージがある人が多いかもしれないが、
本書で主張してるのは、「リーダシップ」である。
マッキンゼーで働いている人材は、リーダシップがすばらしく、
日本人も、これから益々と、この「リーダシップ」を身に着けていく
必要があるというのが、本書の主張だ。


これは一理あると私は感じる。


もちろん日本人でも、リーダシップをもって社会で活躍している人は多いだろう。
起業している人はその最たるものかもしれない。
しかし、数が少なすぎるのだ。
というのも、日本はよりかかり主義ともいえる、護送船団的な発想が
文化としてDNAに刻まれている人が多いからだ。
人と違うことはしたくない、目立ちたくない、他人の目がすごく気になるなど
そういう考えで行動している人は多いのではないだろうか。


しかし、本書では、様々なことを解決し、実現していくためには、
ビジョンを持ち、語り伝え、多くの人を巻き込んでいけばいくほど
大きなことを成し遂げることができるという。
そしてそれには高い学歴よりも、リーダシップが重要なのだと唱えている。
まさしくそう思う。


これから日本は、税金はあがり、社会保障レベルは下がってくるわけであるから
行政にまかせっきり、経済は勝手に上向いているわ、ではなくなってくるので
自律性が求められる。
そういったときに、まさにこのリーダシップは生かされるのだとも感じる。


仕事だけではない。生活においても重要になってこようリーダシップ。
これから非常に重要なキーワードになろうかと思うが、
皆さんはいかが思うだろうか。